セブン銀行 <8410> がスマートフォンを使って入出金ができるATMの発表会を都内で開催した。2017年3月27日より全国2万3000カ所のセブン銀行ATMで利用できる。キャッシュカードなしで入出金が可能になり、ますます利便性が高まる見込みだ。

じぶん銀行の無料アプリで入出金可能

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(写真=PIXTA)

このサービスを利用するにはじぶん銀行の口座が必要となる。じぶん銀行はKDDIと三菱東京UFJが共同出資し、2008年に設立されたインターネット銀行。2017年2月末時点での口座数は240万口座、預金額は7600億円に達している。

利用方法は、まずじぶん銀行のアプリで出勤したい金額を入力し、カメラを起動させる。ATMの取引開始ボタンを押して、表示されたQRコードを読み取ると、スマートフォンに番号が表示される。表示された番号と暗証番号を入力することで、現金を引き出すことが可能だ。

引き出しにかかる時間は約40秒で、キャッシュカードを利用した際との差は10秒ほどととなる。

じぶん銀行の口座を持つ方であれば、新たなアプリのダウンロードの必要はなく、既存の銀行取引アプリを使用する。iOS、Androidどちらにも対応しており、ほとんどのスマートフォンで利用可能だ。

2017年3月27日の時点では、じぶん銀行の口座を持つ方のみがサービス対象だが、今後は他の銀行口座でも同様のサービスを提供したいと考えている。発表会に出席したセブン銀行の二子石謙輔社長の意欲を見せたという。

スキミングの恐れが少なくセキュリティーも高い