民進党は2017年3月27日に結党以来丸1年を迎えた。民主党と維新の党などが合流しての結党時、衆議院議員96人、参議院議員60名の計156人、代表は民主党出身の岡田克也衆議院議員だった。9月の代表選には岡田氏は出馬せず、1年たった今、代表は蓮舫氏が務めている。最近では蓮舫代表に国会の場で追及される体験ができるという「VR蓮舫」なるサービスを発表するなど話題を振りまいているが、野党第一党ながら支持率が10%を超えることはほとんどなく、存在感をまったく示せていない。

1年間の主要選挙の結果

民進党,蓮舫
(画像=Webサイトより)

結党後、初の国政選挙は2016年4月の衆院補選だ。北海道第5区(北海道5区)、京都府第3区(京都3区)で行われ、1勝1敗に終わった。京都3区は自民党宮崎謙介議員の不倫・辞職に伴うもので、共産党が候補者を取り下げたことにより民進党が圧勝。北海道5区はもともと自民党の地盤であり、亡くなった自民党町村信孝議員の弔い合戦という意味合いもあるため、自民党圧勝が予想されていた。しかし、共産党を含む野党統一候補の池田真紀が47.62%の得票率で約1万2000票差まで追い詰めたことで、負けはしたが野党協力の成果は大きく評価された。

2016年7月には参議院議員選挙が行われ、選挙区21人、比例区11人が当選した。民主党時代の前回参院選では17議席しか獲得できなかったのに比べ15議席増やしたが、改選議員数47には届かなかった。さらに、与党の参議院議席数3分の2獲得阻止を実現できなかったことで、岡田代表の責任論が浮上。

7月31日には東京都知事選挙もあった。舛添都知事の公私混同批判による突然の辞任よるもので、各政党とも候補者選びに難航した。民進党は最後まで候補者を絞り込めず、ぎりぎりになってジャーナリストの鳥越俊太郎氏を擁立、共産党の協力も取り付けたが惨敗してしまった。

蓮舫代表就任後も支持率が上がらず、低迷が続いている