セブン-イレブンが日用品61品目を2017年4月19日より値下げする。セブン&アイ・ホールディングス <3382> が発表した。洗濯用洗剤やティッシュなどの日用品で、プライベートブランドではなく日本のメーカーのナショナルブランドのものが対象となる。

最大64円安く 平均値下げ幅は5%

コンビニ,値下げ,セブンイレブン
(画像=セブン-イレブンWebサイトより)

今回の値下げ幅は平均5%、2009年4月より8年ぶりの値下げになる。値下げされる商品は、洗濯用洗剤、オーラルケア商品、ティッシュなどの日用品。しかもプライベートブランドではなく、日本のメーカーから仕入れるナショナルブランドだ。

具体的な商品を紹介すると、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の「アリエールパワージェルボールS」が430円から20円値下げして410円に、小林製薬 <4967> の「液体ブルーレットおくだけ つけ替え」は245円から32円値下げして213円で販売される。

最も値下げ幅が大きいのは平和メディクの「コットンライフ綿棒 200本ケース入」で322円から64円値下げし、258円で販売される。

ドラッグストアやスーパーとの価格差を減らす

今回の値下げで意識しているのは、ドラッグストアやスーパーなどの存在だ。コンビニでの日用品は定価販売で容量が少ないものが中心だった。コンビニで購入するのは割高だが、24時間営業している利便性があり、急場をしのぐためのものを購入するケースが多かった。

しかし小売業界の競争が激しくなる中、コンビニはドラッグストアやスーパーとの競争を余儀なくされている。さらに共働き世帯、単身世帯が増加する中、コンビニに求められる役割も変化してきている。

割高だった日用品を値下げし、ドラッグストアやスーパーとの価格差を縮めることで、主婦や高齢者などの層の来店を促す狙いがある。この動きはセブン イレブンだけでなく、同じくコンビニ大手のローソン<2651>がすでに飲料や洗剤などの90品目を9000店で値下げしている。

ローソン <2651> が2016年6月に行った値下げでは、値下げ価格を地域ごとに設定した。各店舗がある地域のスーパーやドラッグストアの販売価格を参考にし、本部で分析して決定している。スーパーやドラッグストアとの価格差を縮め、買い置きを切らした際の緊急時のみでなく、日常的な買い回り先にコンビニを加えてもらう狙いがある。

新たに22品の日用品を追加 トイレットペーパー12ロールも

スーパーやドラッグストアとの競争を意識し、日用品をさらに充実させる動きもある。セブン イレブンでは今まで置いていなかったトイレットペーパー12ロールのテスト販売を、130店舗で行った。その結果、紙製品の売上高が実施前に比べて36%増加する結果となった。

コンビニの店舗数は2017年2月の時点で5万4922店。店舗が増加する中、競争は激しくなってきている。経営統合も進む中、コンビニ各社は生き残りをかけて様々な戦略を打ち出している。大きな戦略は2つ。まずは今回のようなナショナルブランドの値下げを行い、スーパーやドラックストアとの価格差を縮めること。そしてプライベートブランドのブランド力強化だ。

セブン&アイ・ホールディングス <3382> は今回の値下げ発表より先に、プライベートブランドのセブンプレミアムに生鮮食料品「「セブンプレミアム フレッシュ」が加えることを発表している。今まであったドリンク、総菜、洗剤などに加え、精肉や鮮魚も加わった。コンビニであるセブン イレブンではなく、グループ傘下のイトーヨーカドをはじめとするスーパーでの販売が中心だ。

ナショナルブランドの値下げで、より身近で便利な店へとコンビニは変化するのではないだろうか。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)