アプリビジネスの2021年までの市場予測が公開され、ダウンロード数は2021年に3520億件に到達するとの見通し、2017年のアプリストア全体の収益では、AndroidがiOSを超えるとの予測が明らかになった。このほかアプリ市場はダウンロード数、収益額ともに2桁台で成長し、日本は2021年の収益額においても引き続き第3位をキープする見込みという。

市場データの分析・情報提供を行うApp Annieが発表したもの。

ダウンロード数は1年ごとに約20%ずつ増える計算

アプリ,市場規模
(写真=PIXTA)

アプリのダウンロード数は2021年に3520億件に到達。1年ごとに約20%ずつ増える計算だ。収益額では1391億ドルの予測。こちらも18%という高い成長が見込まれている。

一方、アプリストア全体では変化の兆しが見られている。iOSとAndroidという構造でストアを俯瞰した場合、2017年にAndroidの収益額がiOSを追い抜くと見られているのだ。すでに利用者数ではAndroidがiOSを上回っており、Androidには「Google Play」以外にサードパティのアプリストアもあることから、ストア全体で見ればAndroidがiOSを超えることは、いつ起きても不思議ではない状況というわけだ。

これまでiOS はAppleユーザーの購買力がアプリ収益額のトップを支えてきたが、Androidユーザーの増大によってその購買力を超える状況が生まれつつある。

ストア単体ではiOSのトップは2021年まで変わらない見込みで、アプリ内の広告やMコマースを含めた消費者支出総額では600億ドル以上になると予測されている。

日本は消費者支出で3位をキープ。上位5カ国で収益額の80%を越える見込み