2016年度の国内新車販売数が2年ぶりに500万台を回復し、前年度比で2.8%増と3年ぶりに増えたことが分かった。一方で軽自動車の販売数は5.1%減の171万9971台と3年連続で減少となった。2015年の軽自動車税増税の影響が大きいと見られる。
低燃費ウリにハイブリットが数を伸ばす
日本自動車販売協会連合会(自販連)の発表によると、2016年度の新車販売台数は507万7904台。普通車の売り上げは335万7933台と、14年の消費増税前に駆け込み需要が発生した13年度の343万328台に次ぐ高水準だった。
自販連によると、前期に売り上げをけん引したのは、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」。下期にはハイブリッドモデルが加わった日産の小型車「ノート」や自動運転技術を採用したミニバン「セレナ」が売り上げを伸ばした。
日産のハイブリッド「ノートe-POWER」はバッテリーと充電するためのエンジンを搭載。駆動はモーターのみで行う電気自動車方式のハイブリッドで、同社では高い燃費性能を謳う。売り上げの増加もこうした環境性能や低燃費を重視したハイブリッドモデルに注目が集まったものとみられ、登録車全体でも7.5%増加しているという。