自分が「老後破綻する可能性」を考えたことはあるだろうか。
老後の不安、とくに老齢年金などの社会保障制度への不安が現役世代にあり、「年金資産の運用がうまくいった、いかなかった」といったニュースに、一喜一憂している。そのような空気が充満する今だからこそ、どこからやってくるのかを知ることに一定の意味があるだろう。
自助努力こそがあなたを救う
今すぐに影響を受けないとしても、老齢年金は徐々に少なくなっていく説には、十分な説得力があるのも事実である。
昨年、筆者も国の年金政策の関係者に話を伺ったのだが、話を聞き終えたとき、自分が15年後に年金をどれくらいもらえるのだろうか、と心底心配になったものだ。そこで語られたのは、高齢化が進みすぎてしまい、年金制度は破綻こそしないが、将来的には年金の受給額は現在の7割以下になるという断定的な予想だったのである。
だからこそ、自助努力で資産形成をしておかないと、と考える現役世代予想が以上に多いのも当然である。自分年金作りは、老後破綻に陥らないための必須条件といえる。
現役時から老後資金を自分で形成していくiDeCo(イデコ)の積立投信が話題になるなど、誰もが老後破綻を避けようと自助努力に勤しんでいる。