日本レコード協会が発表した、2016年の音楽ソフトと有料音楽配信の販売数をまとめた「日本のレコード産業2017」によると、CDやミュージックビデオなどの音楽ソフトの総生産量は2億1298万枚と前年と比べて5%減った一方で、インターネットを通じた有料音楽配信の売り上げは前年比で12%増の529億円と3年連続で増えたことが明らかになった。

CD、ミュージックビデオはともに減少

音楽配信
(写真=structuresxx/Shutterstock.com)

「日本のレコード産業2017」は一般社団法人日本レコード協会が毎年発表しているレポートの2017年度版。昨年度の音楽産業の概要をまとめたもので、音楽ソフトの生産実績や有料音楽配信売上、新譜・カタログの数、ミリオン認定などを掲載している。

同レポートによるとCDアルバムは昨年から7%減の1億465万枚を販売し、売り上げではでは5%減となる1,320億円となった一方で、CDシングルの販売枚数は前年の1%減の5457万枚に留まり、売り上げでは3%増の429億円となった。

CDシングルの売り上げ金額が上がったのはは4年ぶりだという。オーディオディスクの邦洋比は、金額で89対11と昨年の87対13より高い数値になっており、洋楽離れが進んでいうることがうかがえる。また一般にレコードと呼ばれるアナログディスクに関しては販売数で21%、金額で24%と増加。3年連続で数量・金額ともに大きく伸長しているという。

ミュージックビデオも同様に数量・金額ともに前年を下回る結果となった。販売枚数は5179万枚で前年から4%の減、金額ベースで見れば5%減の680億円となった。内訳を見るとブルーレイ、DVDともに販売枚数は4%の減少であったが、売り上げ金額で見ると8%減の435億円となったDVDに比べ、ブルーレイディスクは244億円と昨年と同じ規模を保っている。

オーディオディスクとミュージックビデオの総生産量を合計すると2億1,298万枚/で前年から5%の減少。金額ベースで見ると3%減の2457億円となった。

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