※本記事のテキストリンクの遷移先はYahoo!不動産の物件紹介ページとなっております。あらかじめご了承ください。
東京オリンピックを控え、好調な日本の不動産市場。物件価格が上昇しているこの時期は投資の絶好のチャンスに思えますが、その一方でバブルになることも懸念されています。はたして、今は本当に不動産の買い時?また、そうであれば、どのような物件に投資すべきでしょうか?
注目を浴びる日本の不動産市場
アベノミクスによりデフレ克服が見えてきた日本経済。それを先取りするかのように不動産市場は活況を示し、海外投資家たちも熱い視線を注いでいます。
2020年の東京オリンピック決定で、日本の不動産市場はさらに注目度が増し、大都市圏を中心に物件価格も上昇を続けています。都市部では、高額物件の取引きが積極的に行われ、ワンルームマンションの賃貸価格も上昇中です。また、住宅に限らず、商業施設や物流拠点など、投資対象としての土地活用の事例も幅広くなってきました。
特に好調なのが、首都圏のオリンピック関連エリアとされる東京湾岸地区。オリンピックを控え、大規模な再開発計画が相次いでいます。今後、オリンピックに向けて景気の上昇が予想され、それに伴い湾岸エリアを中心とする都心部全体では地価・建物価格ともに値上がりが続く可能性は高いでしょう。首都圏では、この湾岸エリアが不動産価格をけん引しているといえます。そして、その中には、すでに「少し値上がりしすぎでは?」と思えるエリアやマンションも出てきました。
景気が良くなり不動産人気が高まる中、バブルが起こる可能性も考えられます。一方で、相場が上がり切る以前の今は投資の大きなチャンスでもあるのです。こうした傾向の中で、どのような物件を選ぶべきなのでしょうか?
真に資産性の高い物件とは
不動産価格の上昇は好ましいものではあります。しかし、バブルも予想される中、注目すべきは流行や景気の波にあまり影響を受けない「真に資産性の高い物件」でしょう。では、真に資産性の高い物件とはどのようなものでしょうか?
それは、常にあこがれの的であり、いつの時代も変わることのないブランド力を持つ街に存在する物件です。そもそも、物件の資産性は立地する土地柄によって決まります。賃料や売買価格はその土地のブランド力に大きく左右されるということです。
一般的に人気のある街といえば、六本木(港区)や渋谷(渋谷区)、新宿(新宿区)を思いつく方も多いでしょう。しかし、それらは確かに利便性が高く注目される街ですが、実は、移り住みが激しく案外需要の波が大きいのです。こうしたエリアよりもさらに強いブランド力を持ち、安定した資産性を誇る街があります。それは、伝統と格式ある古くからの邸宅街です。
常にあこがれの邸宅街、不変のブランド価値
邸宅街とは、単純にいえば豪邸が建ち並ぶ高級住宅街のこと。東京都内には、そうした高級住宅街が点在しています。とりわけ、伝統と格式を備えた昔ながらの邸宅街は歴史的にも由緒がはっきりしているのが特徴です。そんな邸宅街の例として、久邇宮邸(現聖心女子大学パレス)があった松濤、かつて徳川山と呼ばれていた大山町(以上全て渋谷区)、西郷従道侯爵邸(現西郷山公園) があった青葉台(目黒区)などの地名が上げられます。松濤、大山町、青葉台は明治以前には大名屋敷がありました。過去にさかのぼりその歴史と由来をたどることができるのです。
したがって、こうした邸宅街の物件のオーナーは代々の富裕層で明治以前からずっと受け継いできたというケースも少なくありません。そして、そんな住民の高い意識により伝統と街並みが守られてきました。そうしたことが強いブランド力につながっているのです。
伝統や由緒は歴史が作るものであり、お金で手に入れることも後付けで作ることもできません。だからこそ、こうした邸宅街はいつの時代もあこがれの的であり、常に需要が高いのです。これら邸宅街の物件こそが真に高い資産性を持つといえるのですが、めったに市場に流通することはありません。
今は本当に買い時?
不動産投資は「安く買って高く売る」のが基本といわれています。市場が底値のときに買い、ピーク時に売るということです。はたして、バブルも予想される今は「買い時」なのでしょうか?現在、1部の新築マンションでは実体的な価値よりも高価格となっているものもあります。しかし、これはあくまで一般的な物件のケースです。価値の高い邸宅街の場合、少し違った見方が必要です。先にも言いましたが、こうした物件はめったに市場に流通されることはありません。では、そんな物件のオーナーが売却しても良いと思うのはいつなのでしょうか?
それは、やはり、不動産価格が上昇しピークを迎える手前のこの時点といえるでしょう。資産性の高い物件を持つオーナーにとっても、現在は絶好の売却・買い替えの時期なのです。こうしたオーナーたち経由で市場に流通される優良物件はもちろん狙い目です。さらに、彼らが買い替え対象として考えている物件も、やはりブランド力の高いエリアにあるものになります。不動産市場が活発に動いている現在、めったに取引されない高い資産性の物件が動くチャンスでもあるのです。
今回例にあげたようなエリアの物件価値は今後も上昇するでしょう。また、バブルになったとしても、その後、急落するようなことはありません。希少な超優良物件の購入が期待できる時期です。数少ないチャンスを活かしていただきたいと思います。
編集:ZUU Online編集部