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140字でなく500字

Twitter似の新サービス「マストドン」、ビジネスに生かすには?

インターネット上で話題となっている「マストドン」。ドイツに住む24歳のユージーン・ロッチコ氏が開発し、急速に世界に広がりつつあるサービスだが、マストドンとは何なのか、どのようなものがあるのか、またビジネスに生かすチャンスがあるのかなどを検証する。

Twitterのようなサービス ツイートではなくトゥート、RTはブースト

マストドン
(画像=マストドンWebサイトより)

マストドンはざっくり言ってしまえばTwitterのようなSNSサービスである。クラウドファンディングによって開発が開始された、とされている。Twitterと大きく違うのは、話題別のサーバが自由に立てられ、Twitterよりも入力の文字制限が緩く(Twitterの140文字に対して500文字まで可能)、投稿内容に関してあらかじめ警告できるコンテンツワーニング(CW)やNSFW(Not Safe For Work=職場閲覧注意)機能を持ち、投稿ごとに公開・非公開の設定が可能な点である。

このため、Twitterでは入力できる文字数が少なく、自分に興味のないツイートがタイムラインを埋め尽くすといった点に不満を持つユーザにとっては、おおむね好意的な目で受け入れられている。用語もTwitterで言う所のツイートが「トゥート」、リツイートが「ブースト」となっており、「インスタンス」という話題別のサーバに接続するという点も特徴的である。

発信する方と読む方双方にメリットがあるマストドン

マストドンでは、インスタンスで話題を分けることにより、それらの情報の取捨選択を容易にしている点が最も特徴的である。既に特定の趣味別のインスタンスが数多く存在しており、この意味では古くはパソコン通信における「フォーラム」、またFacebookでいう所の「グループ」と似たような機能を果たしている。

Twitterでは140文字という入力文字数も、500文字と大幅に緩和されている点も注目するべき点であり、マイクロブログのような使い方も期待される。またインスタンスが分散化されているため、マストドン上でトゥートする内容が政府機関などの検閲を受けにくくなるという点も指摘されている。

さらにCWやNTFSのボタンがトゥート時に選択できるため、大勢の人が読みたくない内容を自主規制することが可能であり、発信する側と読む側の双方が気持ちよくメッセージを交換する事が期待されているように伺える。

インスタンスの分散化による危険性

しかし、マストドンでもっとも懸念されている点は、個人でも立てられるインスタンスにパスワードを抜かれてしまうのではというセキュリティ面での問題である。

仮にパスワードに他のサービスと同一のものを使い回していた場合(もちろん推奨されることではない)、他のサービスでは十分なセキュリティ対策を立てられていたとしても、マストドンのインスタンスからパスワード情報が漏洩した場合、大きな脅威となりえる。もちろん他のサービスでも完全に安全とは言えないが、少なくとも企業体がサービスしている場合はコンプライアンス上の問題もあるため、それなりの対策が立てられている「であろう」と推測される。

しかし誰でもインスタンスが立てられる以上、仮にパスワードを収集するだけの悪意に満ちたインスタンスが出た場合、誰も責任を取らない(取れない)し、追跡も非常に難しい。インスタンスが外部アタックを受け、パスワードが流出するケースも同様である。

マストドンはオープンソースで作られているため、バグなどによる漏洩には強いのでは…という意見も一部にあるが、筆者の意見としては「誰も責任が取れないオープンソースである以上、責任を取るのは自分しかいないため、他人の善意に依存するのは危険である」と考える。もし現段階で使うのであれば、他と全く被らないパスワードを使うことを強く推奨する。

また、個人の好みが細分化されるインスタンス内での話題の「種別」にも注意が必要である。イラストコミュニケーションサイトのpixivがマストドン上で作ったPawooでは、扱っているイラストが海外が考えている児童ポルノの基準に抵触したと推測され、稼働僅か1日で海外のインスタンスから接続遮断される、という事件も起こっている。

ビジネスとしての可能性とそれを阻む要因

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ZUU onlineもアカウントを取得(画像=マストドンサイトより)

クラウドファンディングで開発された(とされている)以上、ビジネスとして利益を生むことを最終目標にしているはずだが、例えばインスタンスという細分化されたターゲットの上で広告を出すということを想定した場合、かなり目的を絞った広告になることが推測される。

この場合、リーチするユーザ数は少なくなるため、ニッチな広告ならともかく大掛かりな広告活動をするのは難しい。少なくとも今の段階では、どのようにビジネスモデルを確立するのかは不明瞭な部分が多すぎる。その割にはネット上で話題となるスピードが極めて速く、この点でも不可思議な部分が感じられる。個人で楽しむ分には(先述のパスワードの件を除けば)問題は少なそうだが、ビジネスという面で考えた場合、もう少し評価には時間が必要となるだろう。(信濃兼好、メガリスITアライアンス ITコンサルタント)

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