不動産投資をする者にとって情報の収集は欠かせない。投資家としては水面下の物件情報を入手したい。また、いち早く不動産市場や入居者の動向や法改正などの影響を知り、良さそうな対応策を探す時間と手間を省きたい。その際、どの情報を活用するかが悩ましいが、従来からの「メルマガ」は今もなお、その便利さが見逃せない。

定期的に送られてくる情報をどこでも簡単に読めるという手軽さに加え、見忘れの少なさもある。購読し続けると自然と不動産投資の相場観や知識が見に付いてきたりもする。今回は「いい不動産メルマガの特徴」を検証する。

目利き勝負、非公開物件系メルマガ

メルマガ,不動産情報源
(写真=Bennyartist/Shutterstock.com)

いわゆる「新着物件メール」は、不動産検索サイトや不動産会社に登録した希望条件に適合した新着の掲載物件を機械的に送るもので、物件数が多いと詳細な条件設定が可能になる。よって、一般的には情報価値は物件数の多さに比例する。但し、殆どはレインズに掲載された公開物件のため、ライバルは多い。

一方、「非公開物件のメルマガ」は、持ち主から売却を依頼された専任不動産会社が、レインズに掲載しなくてはならない7日以内に、会員に限定して情報を公開するケースなどである。不動産会社はメルマガ読者はじめ買主を自身で見つければ、売主・買主双方から手数料を得る「両手取引」が成立する。レインズに掲載される前のため、ライバルは会員同士と多くはない。

ところで、非公開物件は全て良い物件だろうか?もちろん、良い物件も少なくはない。しかし、現地調査もしていない、賃料の査定も甘い、資料も完全に揃っていないという物件情報を鵜呑みにして、買付を入れると痛い目にあう。具体的には、資料の紙面からではわからない大きな修繕の必要性を組み込んでいないと、高すぎる値付けになる。

また空室の家賃を高く設定していると、家賃と利回りで価格が決まる収益物件の価格は高すぎる破目になる。非公開物件をどのような観点で査定しているか、どう説明しているかに加えて、取り寄せた資料の精度などよって、不動産会社の力量をはかって購読したいものだ。

成果を出す実践が決め手、投資ノウハウ系メルマガ