金融庁長官が日本の資産運用ビジネスにおいて「販売者の論理」が横行している事について警鐘を鳴らした。正しい金融知識を持った顧客には売りづらい商品、顧客の利益が軽視され、顧客の資産を増やすことが出来ないビジネスに意味があるのかを問う。

長官が引用した「個人が投資で成功するための秘訣」とは?

森長官,投資信託,積立NISA
(写真=PIXTA)

金融庁長官が、個人が投資で成功するための秘訣として引用した内容がある。投資家にとって知っておいて損は無いだろう。そのキーワードは「複利、コツコツ、分散、コスト」となる。資産運用で著名なバートン・マルキールとチャールズ・エリスの共著の内容を以下のように紹介した。

・ゆっくりと、しかし確実にお金を貯める秘訣は再投資(複利)にあることを認識すること、
・市場の値上がり、値下がりを気にかけず、一定額をこつこつと投資すること、
・資産タイプの分散を出来るだけ図ること、
・市場全体に投資するコストの低い「インデックスファンド」を選ぶこと」

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