量販店では「Tax Free」の目印が多くなり、その免税カウンターで手続きを済ませる外国人の姿をよく見かけないだろうか。あのカウンターで何が行われいるかご存じだろうか。「免税手続き」であることは分かっている。具体的にその内容を説明できるだろうか?

免税店とは――輸出物品販売場のこと

免税,インバウンド
(写真=PIXTA)

日本では一般的に商品やサービスを購入すれば、その購入価格に応じた「消費税」を納める決まりになっている。これは消費税法で決められており、原則としてすべての消費者に等しく課される税金である。

この消費税を納める人(納税義務者)は消費者ではなく、事業者と決められている。この消費税の仕組みは日本人であれば当然のように理解できるだろう。

これを踏まえたうえで、免税店とはこの消費税が免除されている店舗・販売店のことをいい、消費税法では「輸出物品販売場」として規定されている。ただすべての店舗で免税できるわけではなく、すべての消費者・物品が利用できるわけでもない。

免税条件――「場所」「対象者」「対象物品」