昨日は1日中雨でしたが今朝は一転、良い天気になりました。株式市場も米国でも値持ちが良く、日本市場も堅調な展開が続いています。目先的な過熱感もあり、特に買われる理由もない感じですが、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジ買いやここまで積み上がってきた空売りの買い戻しなどが相場を支えているという感じです。
それでも日経平均が2万を超えてさらに大きく上昇するとみている向きが少ないのか積極的に買い上がるような動きもなく、目先の持高調整が中心ということが日中は比較的方向感に乏しくなっています。上値が詰まっているということになるのでいったん手仕舞い売りを急ぐ動きになると一気に調整ということになりそうです。為替次第ということになるのだと思います。
米国株はまちまちですが、為替が円安となったことで夜間取引で日経平均先物が買われていたこともあり、本日の日本市場も堅調な展開が期待されます。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出に絡むヘッジ買いや空売りの買い戻し一巡となると目先的な過熱感が強いこともあって上値は重くなりそうです。上値の重さが気になるところで手仕舞い売りが出てくるということになるとさえない展開になりそうです。
引き続き20,000円を目指す動きになるのでしょうが、夜間取引でも上値を買い上がる動きは見られず、ヘッジ買いなどが一巡となったとなれば20,000円を付けないということや付けたということで手仕舞い売りが嵩むという可能性もありそうです。目先的な過熱感も強いことから20000円手前での持ち合いが続きそうです。
本日の投資戦略
特に手掛かりに乏しい中で手仕舞い売りをこなして堅調な地合いが続いています。2万円を付けないということで手仕舞い売りが嵩んでも良さそうなのですが、空売りの買い戻しや「SQ(特別清算指数)算出までは高い」という雰囲気でSQに絡むヘッジ買いなどで指数を支えているという感じです。SQが終わってからの調整がありそうで、円安一服となると一気に手仕舞い売りも出てきそうです。
少なくとも積極的に買い上がる材料にも乏しいという感じです。個別企業の決算発表もだいぶ出そろってきており、好調な決算となるものが多いのですが、ある程度織り込まれている水準でもあり、改めて買い急ぐということでもないのだと思います。空売りの買い戻しやオプションのヘッジ買いが一巡となると一気に調整となるのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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