ビットコインの急騰が注目を浴びている。昨年秋の大統領選を境目に急上昇、この1年で価格が4倍近くになった。この高騰の波の乗れた投資家が売却益を得たり、新たにビットコイン売買に着手する人が急増している。

ただし他の投資と同様に注意したいポイントがある。それは「すべての利益には必ず税金がかかる」ということだ。そして、儲けが大きければ大きいほど税金がかかる。そのため、最悪、納税の結果、利益が3割程度にとどまってしまうことにもなりかねない。

ビットコイン価格の高騰の背景

ビットコイン,税金
(写真=PIXTA)

ビットコインは仮想通貨のうちもっとも取引量が多くなっている。仮想通貨はインターネット上で取引・発行される暗号データを通貨として流通しているもので、国家機関や銀行などが介在せず、その代わりにネットワーク参加者で形成される市場が管理する形を取る。

ここ最近、国際情勢の激動や国家不安の高まりの影響から、仮想通貨を安全資産とみなし、ドルや円などの貨幣よりも信頼する人が急増している。特にビットコインについては、利用可能な市場が拡大したこともあり、取引量が増大した。昨年の今頃は5~6万円程度の価格しかなかったが、アメリカ大統領選でトランプ氏が当選した直後から高騰し、現在は1BTCあたり20万円超となっている。

ビットコイン売買に課される税金とは