38.5万円、この数字は平成27年度生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」による日本人の1世帯あたりの年間払込保険料だ。これは日本人の平均給与420万円の約1割に相当する金額を生命保険に充てているということになる。(2016年公表/国税庁「民間給与実態統計調査(2015年分)」より)

生命保険は高価な買物である

生命保険
(写真=PIXTA)

よく生命保険は人生で2番目に大きな買い物と言われるが、実際どのくらいの金額になるのかを理解している方は少ない。

仮に30歳の方が60歳まで上述の保険料を支払うとすると、単純計算で「38.5万円×30年間=1155万円」となる。この金額は持ち家まではいかないまでもちょっとした高級車以上の金額だ。超高価な買物をしているというのだ。

そして一番問題なのは、本当に必要な保険に加入している人が非常に少ないということだ。加入している保険商品が家計の現状に見合っていない、あるいは時代に合っていない保険に加入しているといったケースに遭遇する。無駄な保険の加入は大切な資産を無駄に食い潰しているだけであり、時には家計を圧迫することすらある。

全ての人が保険の見直しや整理が必要だということではないが、生命保険というのはライフステージや生活環境の変化によって都度見直しが必要な商品であることは知られていない。現在加入している保険を確認して見直すこと、必要ない保険は整理しなければならない。

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