中国大手ニュースサイト「今日頭条」が経済サイトの日本分析記事を転載した。これはForbesのグローバル2000(2016年1月~12月)と日本企業の決算レポート(2016年4月~2017年3月)を元に独自の分析を加えたものだ。対象は同2000にランクインした日本の工業企業90社であるる。
果たして中国人はどのような分析を行ったのだろうか。
分析1 自動車産業で利潤の半分
以前の日本工業には多くの柱があった。電子、半導体、造船、鉄鋼などである。ところがそれらは衰退し、今は自動車工業に利潤(利益)が集中している。日本企業(工業分野)の営業収入と(営業)利益のトップ10を見てみよう。
営業収入 /利益
10位 デンソー 411億ドル /スバル 18億ドル
9位 新日鉄住金 416億ドル /日立 18億ドル
8位 富士通 417億ドル /アステラス 19億ドル
7位 東芝 472億ドル /三菱電機 19億ドル
6位 松下 666億ドル /松下 19億ドル
5位 ソニー 692億ドル /デンソー 22億ドル
4位 日立 858億ドル /ブリヂストン 24億ドル
3位 日産 1059億ドル /本田 39億ドル
2位 本田 1279億ドル /ソニー 45億ドル
1位 トヨタ 2499億ドル /トヨタ 171億ドル
営業収入トップ10のうち4社が自動車関連である。完成車メーカー8社合計では全体の30%を占める。さらに部品メーカーの1818億ドルを加えると全体の39.3%になる。
これが利益のトップ10になると、完成車メーカー4社、部品メーカー3社である。同じように部品メーカーまで加えるとシェアは49.9%に達する。