Appleの開発者向けカンファレンス「WWDC2017」が開催され、Siri内蔵スピーカー「HomePod」や高性能「iMac Pro」などが発表された。
目玉はSiri内蔵スピーカー「HomePod」
音声認識アシスタントSiriを搭載する「HomePod」は、既に先行しているAmazon Echoと同様の製品であり、スピーカーに話しかけることにより聞く音楽を選択したり、「HomeKit」を使って対応家電製品をコントロールしたりできる。「AirPlay2」によりiPadやiPhoneと接続することにより、Siriを利用する感覚と同じ操作で使えるという。またビームフォーミング技術により、部屋のどこからでも自然な形でスピーカーに話しかけることが可能としている。
これだけ見ると、先行している競合他社の製品と大きく性能的に変わる部分は無いが、他の製品が音声認識ユニットとスピーカーの組み合わせで750ドル以上するのに対し、全て内蔵した状態で349ドルという価格を強調しており、歴代のApple製品としては数少ない「価格競争力を前面に押し出した」製品ともいえる。
そもそも既に音声認識スピーカーではGoogleやAmazonが先行しており、巻き返しが図れるか未知数といえそうだ。