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Written by 谷山歩 122記事

NISAとつみたてNISA、どっち?

2018年開始予定の「つみたてNISA」 どんな人に向いてる?

2014年にNISA(少額投資非課税制度)が開始されてからすでに3年以上が経った。値上がり益や配当などに対し、一定の制限はあるが、20.315%の税金がかからないという有益な制度は多くの個人投資家に支持されているようだ。

そんなNISA制度も最近では子供のために資産運用を目的とするジュニアNISAが開始されたり、税制改正によりつみたてNISA制度(2018年開始予定)の概要が発表されるなど、複数の制度が作られるようになっている。

これからNISAで投資を始めようという人向けに通常のNISAとつみたてNISA(実施された場合)の特徴を解説したのち、どちらがどんな人に向いているのかを確認してみよう。

通常のNISA、積立NISAの特徴は? 併用はできる?

積立NISA,NISA
(写真=PIXTA)

まずNISA制度の概要であるが、年間120万円までの投資(株や投資信託)の売買利益、配当に対して非課税となる。そしてこれが5年間継続し、毎年枠が120万円ずつ増える。6年目は最初の年のNISA枠は消失し、6年目の枠へと移管される。つまり最大で600万円まで非課税扱いとなる。

一方でつみたてNISAの場合、年間の非課税枠は40万円となる。ただし期間は20年間と通常のNISAに比べて長く、毎年新しい40万円の枠が増える。つまり最大で800万円まで非課税扱いとなる。ただしこちらの制度は株式ではなく、今後金融庁が各金融機関と協議して決めた「株式投資信託や上場投信(ETF)」に限定される模様だ。

つみたてNISA制度は2018年から開始される予定でまだ始まっていない。制度に関する詳細は自由民主党ホームページ内の平成29年度税制改正大綱を参考にして頂きたい。

NISA制度とつみたてNISA制度の併用はできず、どちらか一方を選ぶ必要がある。

通常のNISA制度はどんな人に向いてる?

年間の投資金額が大きい通常のNISAの場合、アクティブに株の売買をする投資家に向いていると言える。自分で投資先(株式)を選び、売却益や配当を得たいという投資家に向いている。もちろん日経平均株価への指数へと投資する日経平均連動型のETFや投資信託などへの投資を行うことも可能だ。

また一回あたりの売却益が大きくなる傾向のあるIPO投資のために枠を残しておくことも一つの手である。IPO投資の場合、抽選というハードルはあるものの上場時の利益が数十万単位になることも稀ではない。短期的な投資の話となり恐縮だが、一時的な利益を狙う場合でもNISAは多いに役立つことを覚えておいてほしい。

選択できる商品の幅が広いという点でも、あくまで自分で選択したい投資家向けだと言える。

積立NISA制度はどんな人に向いてる?

一方で積立NISAは枠が40万円と低く、商品選択の幅が極端に低くなる。そういった意味では自分で株やETFの売買をするアクティブ型の投資家には向かない制度だ。

もともとこの制度ができた理由は平成29年度税制改正大綱の中でも言及しているように、「投資初心者が現行のNISA制度では積立型の投資をしにくい」からである。

そこから、今回の積立NISAは投資初心者向けに長期の積立・分散投資を薦めるような制度とする、とある。

また制度内で商品があらかじめ絞られた株式投資信託やETF(上場投資信託)に限られている点でも、自分では投資をせずにあくまでも専門的な知識を有する機関に運用を任せたい初心者向けの商品だといえる。

投資金額が少なく継続期間が長いという点で、これから投資の世界へと入りたいが自分でやるには時間が足りないというような若者向けの制度でもある。

先ほどの通常のNISAがアクティブ型投資家向けであるなら、こちらはパッシブ型投資家向けといえそうだ。

非課税制度は最大限活用しよう

どちらの制度を活用するにしても利益や配当に対して20.315%の税金がかからないことは大きい。仮に総利益が100万円だった場合、100万円まるまる得できるのと20万3150円分税金で取られてしまうのとでは大きな差があるのは一目瞭然だ。

筆者自身NISAやジュニアNISAを活用しているがすでに株取り引きの売却益に利益がかからないなど、その恩恵を受けている。証券口座さえ持っていれば、開設や維持費は無料なので最大限活用したいものである。

谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学法学部を卒業後、証券会社にてディーリング業務に従事。Yahoo!ファイナンスにてコラムニストとしても活動。日経BP社の「日本の億万投資家名鑑」などでも掲載されるなど個人投資家としても活動中。個人ブログ「インカムライフ.com」。著書に「超優待投資・草食編」がある。

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