金融リテラシーを高めたかったら夏は最高の季節。夏休みに「マネー本」をまとめて読んで、経済や金融の基礎を再確認するのもいいし、最新の情報にアップデートすることも大事だ。自分への投資だけは決して惜しんではいけない。是非読んでおきたい「マネー本」をテーマに分けて紹介する。夏のボーナスを機に読んでみてはいかがだろう。

お金の「使い方・貯め方」などの基礎的なことを学べる2冊

お金の本
(画像=Webサイトより)

(1)『知らないと損する 池上彰のお金の学校』(朝日新書 - 2011/10/13)
――著者:池上 彰

TVの経済や国際情勢の解説でおなじみの池上彰氏が書いた金融リテラシーの入門本。池上氏は理解しづらいような話を判りやすく解説することに関しては天才的だろう。金融のキホンを学びたい人、金融の仕組みを整理しておきたい人には持ってこいだ。

金融リテラシーを身につける上で、銀行、投資、税金、保険についてなど基本的なことを幅広く、易しい表現で解説している。世界経済や日本の金融システムといった話だけでなく、ギャンブル、格安のからくり、給与システムなど身の回りの金融関連の小ネタをはさみながら進めていくので読み物としても十分に楽しめる内容だ。

(2)『全面改訂 超簡単 お金の運用術』 (朝日新書 - 2013/9/13)
――著者:山崎元

経済評論家でバイサイドからセルサイドまで金融機関を12社を転職した山崎元氏の著書。持論が「世の中にある運用商品の99%以上は、はじめから検討に値しないクズだ」だけに、「生命保険は不要」「銀行のセールスの惑わされるな」「外貨預金は金融機関がもうけるだけ」と内部にいたからこそ言える本音トークをズバッと繰りひろげる。

「覚える金融商品は3つだけ」「素人でも『年間+5%』の運用を目指せる」など、シンプルで誰にでもトレース可能なお金の増やし方を学べる。

金融経済のことが分かる4冊