個人年金に関するアンケート調査で、将来の年金受給に不安を感じている人の割合は85.8%に上ることが分かった。個人年金保険に加入している人の割合は29.5%で、将来の年金受給に不安を感じながらも、個人年金保険の活用は進んでいない状況が明らかとなった。

個人年金保険加入率は29.5% 全体の4割が老後資金対策を行っていない

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(写真=PIXTA)

同調査はマイボイスコムが3月上旬、インターネット上で実施したもの。1万1182人から回答を得た。

「将来の年金の受け取りに不安を感じているか」という問いに対しては、「不安」、「どちらかといえば不安」と回答した人の割合は合計で85.8%に達し、多くの人が将来の年金受給に不安を抱いている事が分かった。

また個人年金保険の加入状況の調査では、加入している人の割合は29.5%であった。個人型確定拠出年金は除いた数字となる。年齢層が高くなるほど加入率も高くなる傾向にあり、20代の加入率は2割弱であったのに対し、40台以上では約3割となっている。加入先は、「日本生命」、「明治安田生命」、「住友生命」、「第一生命」、「かんぽ生命」が上位となっているという。

老後の資金作りを目的とした貯蓄・投資の状況についての調査(複数回答可)では、29.3%が定期預金、24.6%が定期預金以外の預貯金と回答し、老後資金の準備を預貯金で行う人が半数以上であるという結果が出た。株や投資信託と回答した人は21.5%、個人年金保険は19.1%という結果であった。多くの人が将来の年金受給に不安を感じながらも、投資や個人年金保険を活用する人の割合はそれぞれ2割前後と高くない事が分かった。また、39.6%の人は特に何もしていないと回答している。

老後資金は自助努力でという風潮は強まる