昨日も本当に暑い日でした。本日もまだまだ暑くなりそうで、水不足も心配になります。株式市場も堅調となっており、またさらに強気な向きも多くなったようですが、昨日の相場でもしっかりと買い切れておらず上値は重いのではないかと思います。

日経平均への採用が決まったセイコーエプソン <6724> もどこまで買われるかということになるのでしょうが、以前ほど銘柄入れ替えの影響は少ないのかもしれませんが、それでも実際に比較的高い株価の銘柄が採用されたということで、影響は小さくないものと思われ、下手をすると日経平均が大きく売られる要因となるかもしれません。

米国株はまちまち、円安も一服ということで本日の日本市場は方向感に乏しい展開になりそうです。ただ、東芝 <6502> に替わる日経平均採用銘柄がセイコーエプソン <6724> となったことで、指数の持高調整の売りに押されるということもありそうです。米国でハイテク銘柄が堅調となったこともあり、小型銘柄の値動きが軽いものやハイテク銘柄などが買われるということもありそうです。

2万円を超えてきましたが今一つ上値が重いという感じです。円安一服ということや銘柄入れ替えの関係で再度2万円の攻防ということもありそうです。当面は2万円を超えてさらに買われるということでもなく2万円を挟んでの動きか、上値の重さが嫌気されていったん下値を試すことになるのではないかと思います。

本日の投資戦略

アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

米国の金利上昇が一服となりました。米国から利上げが進んだのですが、欧州の利上げが取りざたされてから、そして米国の経済指標が好調であったことから再度利上げを織り込む動きになったものと思います。ただ、米国国債の利回り上昇も昨年12月や今年の3月の水準までは上昇しておらず、これが何を示しているのかということだと思います。リスク回避の一環で金利上昇が抑えられているとすれば、信用収縮の流れで割高感のある株式が売られるということになりそうです。

日本の株式が割安という向きもありましたが、日経平均に影響の大きな銘柄では割高感が強いものも見られます。東芝に替わる採用銘柄がセイコーエプソンに決まりましたが、この価格差も波乱要因ということになりそうです。セイコーエプソンは夜間のPTS(私設取引所)では7%超上昇しており、買い気配から始まりそうですが、今年1月に新規採用が決まった際の大塚HD <4578> は採用決定後の取引が今年の高値となっており、今回のセイコーエプソンも注意が必要です。

清水 洋介(しみず ようすけ)

証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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