多くの経営者は、自己投資を怠らない。なかでも、本を読むことはコストパフォーマンスがいい自己投資といわれている。なぜなら、本には先人たちの知恵と知識が詰まっており、その作者が学んできたことや、経験してきたことをわかりやすい言葉で伝えてくれるからだ。

そのような貴重な知識や経験を、手軽に得ることができる。今回は、経営者におすすめの、ビジネスの幅を広げる本を紹介していきたい。

経営者に読書は必要か

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(写真=Minerva Studio/Shutterstock.com)

偉大な経営者には、勉強家がとても多い。自分なりの愛読書を持ち、新しい知識を得ようと常にアンテナを張っている。また、新しい知識の習得や刺激を求めてセミナーや講演会に参加し、積極的に人と交流する機会を持ち、何よりも読書家が多いのだ。経営者の人に影響を受けた本は何かと聞けば、誰もが大切な一冊があると答えるだろう。

一日は24時間しかない。その限られた時間の中で経験できることや、考えられることは限られている。だからこそ、先人たちの経験や考えを本から学ぶことによって、自身の人生ではおよそ経験したことがないような状態や状況を知ることができるのだ。読書を通じて、先人たちの知恵や知識、物事を見る視点、そして経験を学ぶことができる。これ程のものが手に入るのに、読書をしない理由はないだろう。そのことを知っているからこそ、多くの経営者は読書家なのだ。

何を基準に本を選ぶか

それでは、膨大な本の中から何を基準として本を選定すべきなのか……ビジネスの世界で成功を手にするためには、今後必要となる情報が多く含まれている本を選定することが重要である。そこで、過去の偉人や成功者から学ぶことができる本が基準の一つとなると提言したい。

例えば、偉人の伝記は現代においても、人生を歩むうえで重要な、物事を成し遂げるために必要な力やその考え方などのヒントを与えてくれる。また、成功者の本からその人の過去を知ることによって、その時々で何を考えていたのか、どのようにして危機を乗り越えてきたのか、自分が危機に直面した時の心構えを学ぶこともできる。そのため、過去の偉人や成功者の本を一つの基準にしてみると良いだろう。

経営者がすすめる本2選

多くの経営者が、自分の愛読書をさまざまなメディアで紹介している。成功者に近づきたいと思うのならば、まずその人たちの思考や思想を学んでみることが必要になる。では、実際に経営者たちはどのような本を読んでいるのだろうか。

最初に紹介するのが「孫子の兵法」だ。孫子は中国春秋時代の軍師、孫武が記したものとされている。それまでの戦は、個々の力や天運によって決着すると考えられていた。しかし、孫武は戦とは戦略によって勝利するものだと考えたのだ。ここに記されている兵法が、ビジネスの世界にも当てはまるということで、多くの経営者が愛読しているのである。

次に、ソフトバンクを一代で世界有数の企業に育てた孫正義氏も愛読する司馬遼太郎の「竜馬がゆく」だ。激動の時代を駆け抜けた坂本龍馬から、私たちが学ぶことは多い。一つの時代が終わり、新しい時代が始まる……その中で、最後まで自分の意思を貫くということは、多くの経営者にとって必要不可欠なものだ。

経営者の必読書

賢者は歴史に学ぶというように、古くから伝わるものを軽く考えてはいけない。実際、経営者の中には古典や古くから読み継がれている本を何度も読み返している人が少なくない。

時代の波に飲まれて消えてしまうものもあるが、本当に必要なものはいくら時代が変わっても残るのだ。読み継がれてきたものには、やはり意味がある。

名前は知っているが、読んだことがないという本があるならば、一度じっくりと読んでみる価値があるのではないだろうか。先人たちの知恵と知識がそこには詰まっている。(提供: 百計オンライン

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