Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOとテスラ、スペースXのイーロン・マスクCEOの間で、AI(人工知能)論争が勃発した。

AIが人間社会に与えるネガティブな影響を懸念するマスクCEOの意見と、ポジティブな影響に焦点を当てるザッカーバーグCEOの意見が正面から対立し、ついには「ザッカーバーグCEOのAI知識は限られている」という爆弾発言がマスクCEOから飛び出した。

ザッカーバーグCEO「AI否定派はネガティブなだけではなく無責任」

以前からAIの開発・管理に対する慎重なアプローチを呼びかけきたマスクCEOが、「AIが人類の文明にとってリスクになりかねない」との懸念を、7月に催された全米知事協会で再び示したことが事の発端だ。

マスクCEOは新たに、「規制の導入によって事前対策を打つべき」と警告を発した。
マスクCEOの呼びかけを受け、ザッカーバーグCEOは「AIに強く否定的な態度で、最後の審判日を喚きたてる人々は理解できない」とし、「ネガティブなだけではなくひどく無責任とも思える」と、Facebookのライブ配信で反撃した。

歯に衣を着せない発言で有名なマスクCEOが、売られた喧嘩を買わないわけがない。即座に「マーク(ザッカーバーグCEO)とこの件について議論したことがあるが、彼のAI知識は限られている」とTweet。ザッカーバーグCEOのAIに対する見解の浅さを強調した。

これに対しザッカーバーグCEOはFacebook のAI研究チームが、国際会議で発表される論文から優秀なものに贈られる「ベスト・ペーパー・アワード」 を受賞したことへの祝辞をFacebook上で述べ 、「AIについての知識が不足している者が、それほど優秀なチームの上に立つことはできまい」と、マスクCEOの批判を暗にしりぞけた。

ゲイツ氏、バフェット氏はロボット歓迎派