有名人が病気にかかったニュースをきっかけに保険を検討する人は多いだろう。誰かが闘病していることを知り、自分と同世代であれば不安にもなるものだ。

そのような中、特定の疾病にクローズアップして作られた保険商品がある。契約を検討する側にとっては分かりやすく保険会社はニーズを拾いやすい。さまざまな保険会社が保険を細分化して商品を販売している。

契約を検討している人や既に保険に加入している人には、商品名や特約名に惑わされずに中身をしっかり知ることが求められている。

がん保険のパイオニア、アフラック社の例

生命保険,保険選び
(写真=PIXTA)

1974年に国内で営業を開始し、がん保険を販売してきたアフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)。

同社での販売はがん保険「生きるためのがん保険Days」にとどまらず、略称「EVER」を主契約とする医療保障を販売している。略称「EVER」は、疾病・災害入院給付金・手術給付金・放射線治療給付金であり、それを主契約とする「ちゃんと答える医療保険EVER」がある。

アフラックに限らず、がん保険と医療保険で似た特約がある。たとえば先進医療特約だ。日本生命、第一生命、住友生命、明治安田生命など国内大手4社でも、通販型や共済などでも広く扱われている特約である。契約者のニーズに合わせて、がん保険と医療保険は混在している。

「重粒子線治療」「陽子線治療」など「がん」に関するものばかりに注目されてしまいがちだが、先進医療には外来で受けられ、実施している医療機関が多い「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」など身近になったといえる手術もある。白内障に適応した手術であり、平成27年6月時点で401に及ぶ医療機関が実施しているのだ。

白内障だけを見ても高齢者での罹患率は高いが、白内障に限らず、既に病気にかかっていると診断されている人は保険会社への告知が必要だ。既往症によっては保険には条件がついてしまったり、特約の付加ができなかったりといったケースも出てくる。

がん保険に見る注意点、先進医療特約で考える