2018年にテスト運行が予定されている「自動操縦飛行機」への消費者の見解を探った調査で、8000人中54%が「乗らないと思う」と答えた。「乗ってみたい」のはわずか17%。

調査はUBS が米国・英国を含む5カ国の成人を対象に実施したものだが、パイロット不在の自動飛行機に興味を示しているのは、高学歴・高所得者の若い層が多いという点が興味深い。

「自動運転車」に関する同様の調査では、拒絶反応を見せた消費者は7500人中39%と若干低くなる。しかし興味を示している消費者の割合も30%と低い。

飛行機の自動化を最も歓迎しているのは米国人?3割がポジティブ

急速に自動運転車の開発が進む中、飛行機の自動化も着実に成果を上げている。BBCの報道 によると、世界最大の航空宇宙機器開発製造会社ボーイングは18年に自動飛行機のテスト運行を予定しているという。

その一方で、開発側と消費者の温度差も指摘されている。自動化の利便性が評価されている反面、「機械をどこまで信頼できるか」という点で、消費者の心の準備が整っていないといったところだろうか。

米国・英国・ドイツ・フランス・オーストラリアの18歳以上の成人で、自動飛行機に「乗ってみたい」と答えたのはたったの17%。ただし国によって温度差は異なり、ドイツやフランスでは13%しか歓迎していないのに対し、米国では27%がポジティブに受けとめている。

高所得層の3割が「乗ってみたい」 日本人は自動運転車にも関心が薄い