関門海 <3372> の株価が堅調に推移しているようだ。実際株価の値動きだけを見ても筆者が前回ご紹介した2月14日時点での349円から一時は520円まで上昇するなど、最近は単なる優待株の枠を超えて有望な低位材料株へと変貌しつつある。2月からすでに半年が経過して色々と動きがあったようなのであらためて振り返っていこう。
なお前回の記事に関しては以下を参照してほしい。
高配当で人気「関門海」の株主優待を徹底分析 ふぐ好きは必見?
「ふゆ」頼み、かつ「ふぐ」頼みからの脱却
関門海の利益構造は、なべ物の人気がなくなる夏場に赤字を残して冬場で一気に盛り返すのが主流であった。しかし、今後は冬のフグ鍋料理に頼った一元的な利益からの脱却を狙い、様々な施策を練っている。
例えば、夏場のうなぎ料理(神楽坂店で提供)や少しテイストが変わったイタリアン料理、また新たに鱧(はも)料理の提供を開始している。未だ芽が出てきたばかりだから、少しずつ体制が整って来れば、四半期決算(とくに前半)にも良い影響が出てくる可能性もありそうだ。
夏場といえば、2020年には東京オリンピックも控えている。外国人向けの料理としても「玄品ふぐ」にて夏メニューを提供することは意義がありそうである。