日本人が長期滞在したい国、第一位は11年連続で「マレーシア」。2017年4月、ロングステイ財団が「ロングステイ希望国・地域2016」で発表した。温暖な気候や、親日家が多いことなど人気の理由はいくつかあるが、最長10年間滞在できる長期滞在ビザが比較的簡単に取得できることも大きい。

経済成長著しいマレーシアではスマートフォンの普及率が8割に達している。日本でおなじみのフェイスブックやグーグルなどのアプリはマレーシアでも人気だが、本稿では、日本ではあまり見られない、マレーシアで人気のアプリを紹介する。

「Grab」(グラブ) Uberに似た配車アプリ

マレーシア経済,アプリ,アジア経済
(画像=Webサイトより)

グラブはUber(ウーバー)に代表される配車アプリの一種だ。マレーシアでは公共交通機関が発達していない場所も多いため広く利用されている。

使い方はまずアプリで目的地を入力すると、そこまでのおおよその料金も表示される。予約ボタンを押すとアプリが最も近くにいるドライバーを探してくれる。タクシーが来るのを待って乗車し、目的地についたら運賃に加えて、2リンギット(日本円で約50円)の予約料を支払う。支払方法は現金か事前に登録したクレジットカードか選択できる。

乗る前に料金が大体わかるので不当に高い料金を請求される可能性が少なく、ドライバーの評価制度があるため、評判の悪いドライバーは淘汰されていく。

Uberとの主な違いは、Uberが一般の人が運転する車を呼ぶのに対して、グラブは提携のタクシーか、一般の人が運転する車を選ぶことができる点だ。

同アプリはソフトバンクからも出資を受けるなど、今後も成長が期待されている。

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