近年成長を続けるリユース市場であるが、若い世代が中心となり市場を支えている様子が、楽天リサーチの「中古品(リユース品)の売買に関する調査」の結果より浮かんできた。また、中古品に対する考え方について、世代や性別で異なる特徴がある事も調査では明らかとなっている。
中古品の売買に積極的な20代
調査は7月26から27日にかけて、インターネット上で行われ、全国の20代から60代の男女1000人から回答を得た。
不用品を売却経験について聞いたところ、全体の62.9%が「ある」と回答した。全体の6割以上が不用品の売却を経験しているという結果となった。また、売却経験のある人の内、45%は半年前未満に売却をしたと回答している。
中古品の購入経験について聞いたところ、全体の56.3%が「ある」と回答した。中古品の購入経験のある人も半数以上となっている。また、購入却経験のある人の内、48%は半年前未満に購入を行っている。
不用品を売る理由についての質問では、「捨てるのがもったいないから」が66.6%と最も高く、「お金を稼ぐことができるから」(52.1%)、「家に置く場所がないから」(23.1%)と続いた。年代別に見ると、20代は「お金を稼ぐことができるから」が最も多く、7割にも上った。一方年齢が上がるにつれ、「捨てるのがもったいないから」との回答が多くなり、30代で64.2%、40代で70.9%、50代、60代では72.6%となっている。
中古品を購入することへの抵抗については、全体の46.3%が「抵抗がある」と回答しており、「抵抗がない」の31.9%を上回った。ただ、20代では「抵抗がない」が41.3%と「抵抗がある」の38.7%を上回っている。一方年齢が上がるにつれ抵抗を感じる人は増える傾向にあるようで、60代で「抵抗がない」と答えた人は26.3%となった。
多くの人が中古品の売買を行っているが、特に20代を中心とした若い世代はお金を稼ぐ為に不用品を売り、中古品でも躊躇わずに購入するといった傾向が強いようである。こうした世代が近年のリユース市場の成長を支えていると見られる。