サムスン電子は2017年9月15日からギャラクシーノート8を発売する。ギャラクシーS8シリーズを通じてリリースしたアスペクト比18.9:9の6.3型大型ディスプレイモデルで、両側が曲がっているデュアルエッジデザインを採用、デュアルカメラを搭載している。

またLG電子もハイエンドモデルを更新する。テレビに採用しているトップレベルの有機ELディスプレイ技術を集約したスマートフォン「V30」で、ディスプレイとサウンド、カメラが“売り”だ。

スマートフォンは、時間節約をメリットと考える人が多い反面、仕事とプライベートの区別がつきにくい、余暇が減っているなどのデメリットを感じる人も増えている。

韓国調査会社マクロミルエムブレインのアンケートによると、スマホがないと日常生活に支障が出ると答えた人は64.3%にのぼっている。韓国に住む19歳から59歳を対象に行われた調査で、20代は73.2%、30代と40代は62.4%、50代も59.2%と、若い世代ほどスマホ依存が高まっているという。

災い転じて福 売れ行き好調なギャラクシーS8

韓国経済,スマホ,メーカー
(写真=Jina K/Shutterstock.com)

ギャラクシーノート8は、爆発事故で販売停止に追い込まれたギャラクシーノート7の後継モデルで、同シリーズの「復活」がかかった機種として注目を集めている。8月23日に米ニューヨークで行われた発表イベントには、各国の報道陣や業界関係者約1500人が訪れた。

同年9月の発表が予想されているアイフォン8と真っ向勝負になる見込みで、サムスン電子は爆発事故の失敗を挽回し、失地回復につなげたい考えだ。

2017年4月に発売されたギャラクシーS8シリーズは、韓国内外で好調な売れ行きを見せている。

製品欠陥などがあると企業イメージが落ちて販売不振に陥るケースがあるが、韓国では大規模なリコールを行なったメーカーは慎重に慎重を重ねて安全対策を行うと考える消費者が少なくない。2011年にトヨタが大規模リコールを行なった際もリコールの数ヶ月後に多くの消費者が販売店を訪れている。ギャラクシーS8シリーズもギャラクシーノート7の問題点を改善した商品と考える消費者が多いようだ。

米調査会社ストラテジー・アナリティクスによる2017年4月から6月期のスマートフォン(スマホ)の世界出荷台数は、サムスン電子が7950万台で世界シェア22.1%、1月から3月期に続き、2期連続トップの座を守っている。

販売を牽引しているのはギャラクシーS8で、前モデルのギャラクシーS7を15%上回っているという。北米の携帯電話市場でアップルを抜いて首位となり、日本でも70万台を販売し、8.8%のシェアを記録。アップルの330万台(41.3%)、ソニーの130万台(16.3%)に続く3位にランクアップした。

スマートフォンを含む携帯電話の販売価格は、新興市場向け中低価格製品の導入で下落傾向にあったが、2017年4月から6月期の平均販売価格は235ドル(約2万6000円)直近3年間で最も高い水準となっている。

若者のニーズを満たす新製品

韓国の携帯電話は、ワンセグに相当するDMB(Digital Multimedia Broadcasting)が標準で搭載されている。通勤時間や通学時間などスマートフォンでテレビを楽しむ人が多く、より大きい画面でドラマなどを視聴できる大画面モデルの人気が高い。

LG電子は画質やサウンドに加え、デュアルカメラの搭載で、映像を撮ってSNSアカウントに掲載する愛好家もターゲットにしたい考えだ。

固定電話やテレビを持たない若者たちは、SNSでコミュニケーションを取り、DMBで情報を入手する。早々に発売停止となったノート7の反動もあるだろうが、会話をせずスマホでコミュニケーションを取る若者たちのニーズをとらえられるかがポイントになりそうだ。(佐々木和義、韓国在住CFP)

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