初心者におすすめの投資方法として、定期的に、継続して、一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」が紹介されることが多い。しかし、このドルコスト平均法も万能ではない。
コツコツ貯めてきた資産が受取り直前に暴落すれば一気に資産価値が減少するのはドルコスト平均法を使っていても同じだ。老後資金として準備していた大事な資産の受け取りであれば「運が悪かった」では済まされない。ここでは、ドルコスト平均法の注意点と、対処方法について解説していきたい。
ドルコスト平均法とは? 投資する上でのメリット
ドルコスト平均法とは、値動きのある金融商品を購入する場合に、定期的に、継続して、一定金額ずつ金融商品を購入する方法をいう。定期的に一定の金額で購入することで、相場の値段が高い時には少なく、相場の値段が安い時には多く購入できることから、購入価格を平準化することができ、数量ベースで購入するよりも平均取得価格が安くなるという手法である。
また、機械的に投資するので投資タイミングに迷う必要がないのも魅力の1つだ。というのも、投資初心者は、投資する際いつ買ってよいのかわからないからだ。投資はしたいけれども踏み出す勇気がなかったり、買うタイミングがわからない人を後押しするには、もってこいの投資手法なのである。
投資をはじめることの障害になっているのが、投資の恐怖だとしたら、それを取り除くための方法論としてドルコスト平均法が使われているということは決して悪いことではないだろう。