米国FOMCの資産縮小観測は、狼少年の故事のように繰り返され、その都度市場に大きな影響を与えている。中国でもFOMCほどの影響はなくても、注目すべき銀行のスリム化が進行している。ネットニュースサイト「今日頭条」が伝えた。背景を探ってみよう。

上半期、銀行の経営環境

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(写真は中国人民銀行、PIXTA)

2017年上半期、A株市場に上場している25銀行の総資産は145兆元に達した。しかし前年比ではプラス4%で、一昨年比伸長率は大幅に下降した。レバレッジに対する銀行業監督管理委員会(金融庁に相当)の管理が厳しくなり、銀行資産拡大のペースは落ちる一方である。

また銀行の預金と貸出の金利差は2010年以来の最低である。今年の上半期では、A株上場25行のうち12行で金利収入が減少した。特に株式制銀行や農業共同組合では著しい。
当面、業績は各銀行によってばらつきが出るだろう。またマクロ経済の見地からも不良資産の圧縮を求められている。

総資産拡大は腰折れ、利益は伸び悩み 行員は減少