2017年9月13日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供: 羊飼いのFXブログ ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材,為替見通し
(写真=PIXTA)

先週金曜日は、9月9日(土)の北朝鮮の建国記念日を控え、警戒感の高まりから米ドル/円は108円を割り込み一時107円30銭付近まで下落した。

ところが、結局北朝鮮の挑発行為は見られず、国連安全保障理事会で採択された北朝鮮への制裁決議を受けても今のところ反応はない。

北朝鮮問題の一旦の収束を受け、リスクオフで待機していた資金がマーケットに流れ、米ドル/円や日経平均が急反発している。

週明けの米ドル/円は、上に窓を空けて寄り付き、金曜日の下方向へのブレイクはダマシ(ベアトラップ)となった。日経平均株価も8日(金)の日足がリバーサルアイランドの形状(下に窓をあけた後、逆方向の上に窓をあけて離れ小島のように見える値動き)となっており、底固めして反発している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

北朝鮮リスクが一旦後退したことで、米ドル/円は再び108~114円のレンジ内に収束すると見ている。

ユーロはテーパリング期待で底堅く、中長期的にユーロ/円の上昇トレンドに注目。

そして、短期的には英ポンドの上昇にも注目している。昨日は、英国の消費者物価指数が予想より強かったことで、英ポンドの買い戻しが活発化した。本日は英国の失業率、明日にはBOE政策金利発表を控えており、英ポンド/円の押し目買いチャンスを狙っている。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「 西原宏一のヘッジファンドの思惑 」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ 」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。

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