東京の下町が劇的に変わり始めた。北千住、日暮里といった交通の拠点になるエリアに次いで、立石、小岩といった昭和の雰囲気が多く残りシャッター商店街化が進んだ商店街でも大規模再開発がスタートする。
オリンピックを契機に都市再生が本格化
下町には昔からの商業地区が多く、車でアクセスできるような大きな道も整備されていないことが多い。木造住宅密接エリアであり、土地の利権も入り組んでおり、再開発がなかなか進まない地区が多かった。アジアの主要都市が国を挙げた整備で、都市としての魅力、国際競争力を向上して行くのに対し、日本の街の整備の出遅れが目立ち始めていた。日本も、東京オリンピック2020を契機に、やっと官民をあげての市街地の整備に乗りだした。全国に緊急かつ重点的に市街化整備に取り組む「都市再生緊急整備地域」を制定し、整備を助成金の対象とするなど法律を整備した。