本日夜午後11時半からBSジャパンで放送予定の「 お金のなる気分 ~欲張り女子のケーザイ学~ 」(高橋真麻出演)からお届け。
「夏の間、エアコンをつけっぱなしにしておくのと、こまめにオン・オフするのとではどちらの光熱費が高いか」――。
ネットで話題になったこの話を読んだという人は多いだろう。さすがに電気代の請求がきて後悔したくないのでおいそれと試せるものではないが、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは、実際に8月の1カ月間、エアコンを28度に設定にしてつけっぱなしにしてみたという。
FP出題の節約クイズ4問にこたえてみよう
結果は、普通に使った前年と請求額はわずか650円しか高くならなかったそうだ。
「なんだ、安くならないのか」というなかれ。1カ月つけっぱなしで650円高くなるだけなら驚きだろう。さらに、エアコンを1台つけておいた場合と3台つけておいた場合では、3台のほうが安かったというから、これも意外だ。
水道光熱費の削減は節約の代名詞。節約は簡単なようでいてなかなか続かない、うまくいかないもの。その理由はいろいろだが、「誤解・決め付け・思い込み」もあるように思える。エアコンの例は、性能に対する誤解、印象による決め付ける、エアコンの光熱費は高いものという思い込みによるものだ。
「お金のなる気分」に出演した風呂内さんは節約の○×クイズを出題している。
第1問 好きなものを我慢する
第2問 外食を控え自炊にこだわる
第3問 家賃はなるべく安く抑える
第4問 貯蓄は金利が良い10年物の定期預金に預ける
「当たり前」とばかりに〇、×をつけられる人もいるだろうが、果たして、それは本当に正しいだろうか? それに、大事なのは正解ではなく、答えの根拠と理由が正しいかどうか。
質問に関する風呂内さんの解説・補足情報に、編集部も思わず「へぇー」と感心させられた。節約を成功させるには、当たり前だが正しい情報を入手すること。それが誤解や決め付け、思い込みを排除し、節約の落とし穴に落ちないための第一歩なのだ。
五輪選手が他の子と違ったのは才能ではなかった
オリンピックに出場するような選手は子どもの頃、競技を始めた頃から天才的に能力を見せ付けていたはず……。そう思う人は少なくないだろう。
番組後半に登場した競泳の元オリンピック日本代表コーチ久世由美子さんは、オリンピックメダリストの松田丈志選手を育てたことで知られる。久世さんは幼い頃の松田選手について「(才能面で)光るものは全然なかった」という。
そんな久世さんも、「松田選手がほかの子供と違った」と指摘する点がある。
それは常に隣に来て、「コーチ、どうしたら速くなるん?」「どうしたら強くなるん?」と聞く姿勢だ。
ここで「そういう姿勢があったからこそオリンピックに行けたんだ」と思うのは正しい。だが、「人を育てる」立場にある人が感じるべきなのは、それだけでははない。
本人の成長したい気持ち、その本気にこたえられる気持ちを、育てる自分が持っているかどうかではないだろうか。松田選手の結果も、彼の本気に久世さんが本気でこたえたからこそ生まれたのだ。
番組で披露される久世さんの“型破り”なコーチとしてのあり方は、職場や家庭で人を育てる立場にあるあらゆる人にとって示唆に富んでいる。(ZUU online編集部)
『お金のなる気分~欲張り女子のケーザイ学~』
放送時間:BSジャパンにて 毎週木曜 夜11時30分~深夜0時00分
出演:高橋真麻ほか
番組HP:
http://www.bs-j.co.jp/official/okanekibun/