人口知能が個人に変わり投資をおこなう時代が既に訪れている。2017年現在、ロボアドバイザー(通称ロボアド)と呼ばれるAI技術を活用した投資補助ツールが多く活躍している。ロボアドの中には投資の助言を主として行なうものも多いが、近年助言だけでなく投資を一任できるロボアドも増えている。

ロボアドの特徴

ロボアド,ロボットアドバイザー,フィンテック
(画像=Webサイトより)

通常資産運用を一任する方法として有名なのはファンドラップだ。証券会社でラップ口座を作ることにより、投資一任契約を結ぶことが可能なサービスだ。金融のプロに投資を一任でき、資産のリバランスなどを顧客が指示しなくともプロがすべて行なってくれる。ただしファンドラップは一般的に最低投資金額が数百万円からと高額に設定されていることや、各種コストも高いことが多い。

最低投資金額が高く、各種コストが高い傾向にあるファンドラップに対して、投資一任型のロボアドは最低投資金額が安く、各種コストも安い傾向にあるのが特徴だ。まだまだ数は少ないが、徐々に増加傾向にある投資一任型のロボアドは今後の個人の資産運用の形を大きく変える存在になるかもしれない。投資一任型のロボアドについて少し紹介していこう。

主な投資一任型の国内企業提供ロボアド

●WealthNavi(運営会社 ウェルスナビ) アクティブ型は投資対象外

預かり資産、ユーザー数が国内で最も多いとされているのが、WealthNaviだ。投資対象には海外ETFを選んでいる。主な特徴としては国際分散投資を基本とし、アクティブ型の商品を投資対象から外し、パッシブ型インデックスに連動するETFのみを投資対象にしている。手数料も明確で資産の1%(3000万円以上の部分は0.5%)が運用管理手数料となる。SBI証券や住信SBI銀行などでも同ロボアドを取り扱っている。

投資対象 海外ETF
最低投資金額 30万円
運用管理手数料 1%(3000万円以上の部分は0.5%)(税別)

●THEO(お金のデザイン) 過去9年シミュレーションは平均5%

徹底した分散投資でリスクの低減・収益の安定化を目指しているのがTHEOだ。このロボアドは海外ETFを対象に投資を行なう。約40種類のETFを組み合わせることによって、世界86の国や地域の1万1000銘柄以上を投資対象としている。投資はインデックス型ETFを基本とし、過去9年のシミュレーションによる年あたりの平均リターンは5.0%と世界の経済成長率に近いシミュレーション結果を出している。

投資対象 海外ETF
最低投資金額 1万円
運用管理手数料 1%(3000万円以上の部分は0.5%)(税別)

●MSV LIFE(マネックス・セゾン・バンガード投資顧問) 東証上場のETFに投資

投資対象を海外ETFではなく、東証上場ETFに限定しているのがMSV LIFEだ。東証上場ETFの投資に限定することで、余分なコストの削減を図っている。最低投資金額は1000円からとなっており、気軽に投資をスタートすることが可能だ。運用は流動性が高く、経費率や信託報酬率が低く、分散効果の高いETFを対象としており、レバレッジ型、インバース型等のリスクが高いETFは投資対象外となっている。

投資対象 東証上場ETF
最低投資金額 1000円
運用管理手数料 0.648%(税込)

●8 Now!(エイト証券) 社名にちなんだ手数料・最低投資金額

エイト証券こだわりのロボアドが8 Now!だ。社名のエイトにちなみ、運用管理手数料0.88%、最低投資金額88米ドルからとなっている。主な投資対象は米国上場ETFだ。年2回以上のリバランスが自動的に行われる。

投資対象 米国上場ETF
最低投資金額 88米ドル
運用管理手数料 0.88%(税別)

●クロエ(エイト証券) 適宜リバランスをしてくれる

エイト証券が提供しているロボアドで東証上場ETFに対して投資を行なうのがクロエだ。ETFを利用し、ポートフォリオは50カ国、37セクター、4324の株式・債券などで構成され分散投資がなされる。市況に合わせて適宜リバランスが行われる。

投資対象 東証上場ETF
最低投資金額 1万円
運用管理手数料 0.88%(税別)

●楽ラップ(楽天証券) ETFではなく投信

楽天証券が提供する楽ラップでは、他社のロボアドがETFに投資するのに対し、投資信託に投資することが最大の特徴だ。通常、投資信託に比べETFの方が売買手数料が安いと言われているが、楽ラップでは投資信託への投資であっても運用管理手数料が最大0.702%と低水準に抑えられている。投資先の投資信託は国内外の株式・債権・REITだ。

投資対象 投資信託
最低投資金額 10万円
運用管理手数料 最大0.702%(税込)(固定報酬型)

●ダイワファンドラップ オンライン(大和証券) 大手対面証券では唯一

大手対面系証券会社で唯一の一任型ロボアドが大和ファンドラップ オンラインだ。他のロボアドに比べ最低投資金額が50万円からと少し高額となっている。投資対象は大和証券がファンドラップの為に独自に設定した国内外の株式・債権・REITのインデックス型投資信託だ。

投資対象 投資信託
最低投資金額 50万円
運用管理手数料 1.08%(税込)

今回紹介したロボアドの共通点として、投資を始める際は最初に簡単な質問をPCやスマホ上で答えることからスタートする。質問の回答によってロボアドが顧客のリスク許容度や投資の傾向を分析し、最適なポートフォリオを組む流れが一般的だ。難しい質問は一切なく、投資初心者でも答えられる質問ばかりだ。

今回紹介したロボアドの手数料以外にETFや投資信託の運用コストが別途必要となる場合もあるので注意して頂きたい。(右田創一朗、元証券マンのフリーライター)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)