保険選びの際は、ライフステージを考慮することが大切です。加入者の状況に応じて最適な保険商品は変わるため、ライフイベントごとに保険の見直しを行う必要があります。特に結婚前と結婚後では、必要な保障内容は大きく異なると言えるでしょう。

そこで、死亡保険を選ぶ際に重要なポイントや、独身者と既婚者にそれぞれおすすめの死亡保険について紹介します。

(写真=daykung/Shutterstock.com)
(写真=daykung/Shutterstock.com)

死亡保険を選ぶポイント。いくら必要?

死亡保険とは、被保険者が死亡した際に保険金が支払われる商品ですが、ほぼ全ての生命保険に含まれていることから、生命保険と同義に使われることもあります。死亡保険を選ぶ際に重要なポイントは大きく分けて3点です。

1. 保障内容
保険商品を選ぶ際に最も気になるのが保障内容ですが、死亡保険では被保険者が死亡した際に支払われる保険金などの「死亡保障」と、怪我や病気の際に支払われる「医療保障」を確認しておきましょう。保障内容と保険料は基本的に比例しており、保障が充実しているほど保険料も上がります。

死亡保険の保障額を設定する際、万一の際に「誰に」「いくら」必要かを考える必要があります。残された家族は何人なのか、収入はあるのか、ローンはあるのか、子どもがいれば養育費・学費はどれだけ必要なのか、さまざまな観点からシミュレーションを行いましょう。また病気・事故・災害など死因に係る条件についても確認が必要です。

死亡保険でどのくらいの保障が必要になるかは、以下を目安に計算してみるといいでしょう。
・ 葬儀費用:平均200万円程度
・ 住宅費用:家賃・ローンなど
・ 遺族の生活費用:住宅費用以外に必要な食費など
・ 子どもの学費:幼稚園から大学まで、約1,200万~3,000万円
・ マイカーローンなどの残債

2. 保険料
加入年齢に応じて保険料が決まるため、なるべく若いうちに加入しておくと、月々の負担が抑えられて効率が良いと言えるでしょう。保険料を考える際は、加入後のライフプランを具体的に想像し、保険料を無理なく支払える限度額を時期ごとに設定することをおすすめします。

3. 貯蓄性
積み立てタイプの保険では貯蓄性のメリットもあります。特に、20代など病気や怪我のリスクが比較的低い場合は、保障内容より返戻率の高さを重視することで、より合理的に保険を活用することが可能です。

独身者の死亡保険の選び方

独身の場合、死亡した際に大きなお金を家族に残しておく必要が比較的少ないため、「死亡保障」ではなく「医療保障」を重視するといいでしょう。

入院や通院に係る給付金だけでなく、治療のために収入が大きく減少した場合に対応できる特約などをつけられるものが安心です。また、若い独身者にとっては月々の支払いはなるべく少ないことが望ましいでしょう。

既婚者の死亡保険の選び方

既婚者の場合は、独身者と異なり死亡保障を重視する必要があります。

夫婦共働きであればどちらか片方が生存していれば収入は残りますが、どちらか一方のみが働いている場合や、子どもがいる場合は、保険料や貯蓄性だけではなく、保障内容が充実した商品を選ぶ必要があります。

ライフステージに合わせて見直そう

死亡保険において、最適な商品というものは人生と共に変化していきます。特に残される家族の有無は大きな指針となるでしょう。そのため独身で死亡保険に加入する場合は、結婚後に保険を乗り換える可能性があることをあらかじめ考えておく必要があります。

死亡保険は万一のとき、残された家族の人生にも大きく影響を与えるものです。結婚や出産など大きな転機を迎えた場合は、それぞれのライフステージに合わせて、保険の見直しを行いましょう。

(提供: 保険見直しonline

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