医療保険には、手頃な金額で充実した保障が得られる掛け捨てタイプの保険があります。「掛け捨て」という言葉から、ネガティブな印象を持つ人もいるかもしれませんが、掛け捨てだからといって損というわけではありません。掛け捨てタイプの医療保険が損ではない理由と、加入するメリットを紹介します。

掛け捨てタイプの保険とは?損しないの?

(写真=George Rudy/Shutterstock.com)
(写真=George Rudy/Shutterstock.com)

保険で使われる「掛け捨て」とは、支払った保険料の一部が途中解約や満期になっても戻ってこないという意味です。このような保険を「掛け捨てタイプの保険」と呼んでいます。反対に途中解約や満期になってお金が戻ってくる保険を「貯蓄タイプの保険」と呼びます。

掛け捨てタイプの保険は、支払った保険料が戻ってきませんが、見方を変えれば、保険期間中に支払った保険料は、その期間の保障のためのお金で、戻ってくる分のお金を余分に支払っていないので得をしているともいえます。そのため、掛け捨てタイプの保険に対してネガティブな印象をもつ必要はありません。

掛け捨て医療保険の4つのメリット

掛け捨てタイプの医療保険の主なメリットを4つ紹介します。

1. 手頃な保険料
掛け捨てタイプの医療保険は、保険料が手頃であるというメリットがあります。それは、純粋に保障だけの金額だからです。特に大きな保障に備えようと思ったとき、掛け捨てタイプの医療保険なら手頃な金額で加入できることは、メリットといえるでしょう。

2. 分かりやすい商品性
掛け捨てタイプの医療保険は、保障だけなので、保障を厚くしたいものだけ選んで加入できます。例えば、がん保険などはがんに特化した保険なので、がんの保障を厚くしたいときに加入するといいでしょう。また、子どもが成長するまでの期間など、限られた期間だけ保障を厚くしたいという要望にも、掛け捨てタイプの医療保険なら簡単に対応できます。

3. 豊富なラインアップ
掛け捨てタイプの医療保険は、ニーズに合わせてさまざまな商品があります。例えば、疾病に特化したもの、がんに備えるもの、女性特有の疾病に手厚くしたものなどがあり、選択肢が多くあります。

4. 見直しが簡単
貯蓄タイプの医療保険の場合、途中で解約した時にもらえる解約返戻金を計算すると、保険の見直しがしにくいというデメリットがありますが、掛け捨てタイプの医療保険の場合、そのような計算を考慮せずに見直しができます。また、結婚や出産などライフスタイルに合わせて保障を厚くしたり、減らしたりできます。

掛け捨てタイプの保険に入ったほうがいいケースとは?

掛け捨てタイプのメリットを理解しても、掛け捨てタイプの医療保険に加入するか貯蓄タイプの医療保険に加入するか悩む人もいるでしょう。しかし、どうして保険に加入するのか、その理由を考えれば、どちらを選ぶべきか明確になるのではないでしょうか。

最後に掛け捨ての保険に入ったほうがいいケースを紹介します。

まず、病気やけがの医療費に備えるときは、特約ではない掛け捨てタイプの医療保険への加入がおすすめです。生命保険などの特約で医療費に備えることもできますが、単体で加入したほうが見直しはしやすくなります。

また、医療保険に加入しているけれどももう少し保障を厚くしたい、この期間だけ保障を厚くしたいなど、保障を厚くしたいものや加入したい期間が決まっていれば、掛け捨てタイプの医療保険がいいでしょう。

掛け捨てタイプの保険は状況に合わせて選ぶ

掛け捨てタイプの保険は、「掛け捨て」という言葉がついているので、どうしてもネガティブな印象をもたれがちです。しかし、必要な保障を手頃な金額で得ることができるため、大変お得な保険ともいえます。自身の状況に合わせて、積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

(提供: 保険見直しonline

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