医療保険に入りたいと思ってもさまざまな商品があるため、どれを選んだらいいのか迷ってしまう、テレビCMや広告を見ても、何を比較検討すればいいのか分からないという人も多いでしょう。

そこで、医療保険とはどのようなものなのか、どの保障を付けたらいいのかを考えていきます。医療保険への加入を考えている人はぜひ参考にしてください。

医療保険の比較で考えること

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

各保険会社から多くの医療保険が出ていますが、その特徴はさまざまです。医療保険の基本的な保障には、入院時に受け取れる「入院給付金」、所定の手術を受けた時に受け取れる「手術給付金」があります。

入院給付金には5日以上の入院から支給されるタイプ、1泊2日の入院から支給されるタイプ、日帰り入院から支給されるタイプがあります。昨今では、医療技術の進歩により日帰り入院が増えている傾向にあるようです。

なお、入院給付金は「1回の入院につき〇日まで」「通算〇日分支払い可能」など支払限度が定められているものがほとんどです。支払限度を何日に設定するかによって保険料も変わってきます。

また、手術給付金の場合は、最近は日帰り手術でも受け取れるタイプのものが多くなっています。どの手術で給付されるかについては保険会社のパンフレットやホームページで公開されていますので、加入する前に必ず確認しておきましょう。

おすすめの保障内容3選

数多くの医療保険のなかで、おすすめしたい保障(特約)を3つ紹介します。

1つ目は、通院保障(通院特約)です。一般的に、「退院後の治療のための通院費用」とされていることが多いのですが、なかには入院前の通院でも給付される商品があります。入院準備にはなにかとお金がかかるため、この通院給付金はその点もカバーできます。

2つ目は、先進医療保障(先進医療特約)です。商品によって、もともと組み込まれていたり、特約として100円程度で付けられるようになっていたりする商品もあります。先進医療とは、まだ保険診療の対象になっていない新しい技術のことで、その技術によっては非常に高額な費用がかかる場合があるのです。先進医療保障を受けるには、「厚生労働省が認めている医療技術であること」などの条件があるのでよく確認しましょう。

3つ目は、女性に特化した保障(女性疾病特約)です。「子宮筋腫など女性特有の疾病、切迫早産などの妊娠・出産時の問題」による入院や手術をした際に、入院・手術給付金が上乗せできるというものです。女性特有の疾病は、若年層でもかかる可能性があるのが特徴です。また、妊娠していれば何かしらの問題で入院する可能性も出てきます。この特約は付けておけば安心といえるでしょう。

ただし、特約を付加すると保障はグレードアップしますが、それだけ保険料も上がることには注意が必要です。

自分に合った医療保険を選ぶために

今回紹介した3つの保障(特約)のように、現在の医療保険は入院・手術給付金以外にも多くの保障を付けることができます。

そのため、「もっと保障があった方がいいのでは」「これだけでは足りないかも」と多くの保障を付けてしまいがちです。しかし、必要な保障は人それぞれで異なります。自分に本当に必要な保障はなにかを、家族や保険の営業担当者ともきちんと話し合ってから申し込みをするようにしましょう。

(提供: 保険見直しonline

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