一般的に保険を見直すタイミングは、子どもが生まれたとき、マイホームを買ったとき、子どもが独立したときといわれています。つまり、50代は保険の見直しをするのによいタイミングということです。この記事では、50代で保険の見直すときに、迷わないための3つのポイントについて説明します。

50代で保険を見直す人は意外と多い

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(写真=paikong/Shutterstock.com)

50代は子どもが独立するタイミングとなり、保険を見直すのにちょうどよい時期といえます。また、50代は仕事や子育て、マイホームのローン返済などがひと段落ついて、生活にも心にも余裕ができる時期でしょう。そして50代は、60代以降の第二の人生を豊かに暮らすための準備期間でもあります。

50代だからこそ、将来に備えて保険を含めたマネープランやライフプランなどを見直す人が多いのです。

50代で保険の見直しをするメリットは?

50代でなぜ保険の見直しをするべきなのかというと、老後資金と保障を準備するためです。40代だと子どもの教育費やマイホームのローン返済などで、目の前のお金のことしか考えられず、60代だと貯金しようとしても収入がなく難しいでしょう。しかし、50代で見直せば、将来に備える選択肢が多く残されています。これが一番大きなメリットです。

保険の見直しの手順は、加入している保険証券ごとにいつまでどんな保障があるのか、保険金はいくら受け取れるのか、保険料はいつまで払い続けるのかを把握することです。

生命保険料の控除証明書は毎年見ていても、加入している保険の内容まで思い出せる人は少ないものです。そのため、家族が加入している保険を一度洗い出し、内容を確認する必要があります。

例えば、60歳まで保険料を払うという記憶があっても、死亡保障額や受給の条件を覚えている人は少ないでしょう。生命保険の場合、終身保険なのか養老保険なのか定期保険なのか、それとも終身と定期保険の併用型なのかによって、死亡時の年齢によって受け取れる保険金の金額が異なります。

ひと口に生命保険といっても、どんな契約なのか、どんな時にお金を受け取れるのか確認しておきましょう。

医療保険や医療特約に加入している場合でも、契約によっては支払いまでの免責日数が長いことがあります。がん保険では先進医療特約がない契約もあります。今の医療制度に合わない契約内容もあるので、必要であれば新しい保険に入り直すことも検討してみましょう。

まだ加入できる保険が多いことも50代で保険を見直すメリットです。保険は、万一に備えて加入するもので、すでに病気の場合、加入できないこともあります。しかし、50代で健康ならば、まだ保険に加入できる可能性は高く、足りない保障のために追加で保険に入るなら、50代がチャンスと言えます。

見直しのポイントは3つ

50代の保険の見直しのポイントは、「子どもの独立」「病気への備え」「老後への備え」です。

多くの場合、50代になると子どもが成人を迎え、就職します。そのため、残された家族のために用意していた大きな死亡保障は必要なくなります。残された人が当面生活に困らない保障を確保していればいいのです。そのためには、受け取れる年金の金額や貯金額、その他の資産(持ち家か賃貸かなど)を総合的に考え、老後のマネープランを鑑みて準備すべき死亡保障額を決めます。

また、今まで健康な人でも60代以降、急に病気にかかる人もいます。そのため、病気への備えは50代から必要です。生命保険に付帯している定期型の医療特約に加入している場合、終身タイプの医療保険に加入するのも一つです。最近の医療保険は入院費だけでなく、通院に対する保障が厚いものもあります。

加えて、老後にどのような生活を送りたいか、そのために何に備えておくべきなのかを、50代のうちにじっくり考えることは大切なことです。

加入している保険の内容や保険証券の見方が分からない時や、保険を含めた老後のマネープランについて考えたい場合は保険のプロに相談してみてはいかがでしょうか。(提供:保険見直しonline

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