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フィンテック100とは
フィンテックの世界的潮流と、未来の可能性を追う本連載。
2018年12月17日、KPMGは「フィンテック100」が発表した。フィンテック100は世界中のフィンテック企業から特に革新的な100社を選出するもので、マーケットリーダーとしてフィンテックを牽引する「リーディング50」と新興勢力からなる「エマージング50」で構成される。前年を上回る世界36ヶ国から選ばれた。
連載【第3回】では100社の中から着目すべき5社を選び、ビジネスモデルや資金調達についての詳細をお伝えする。
リーディング50社の合計資金用達額は280億ドル
「リーディング50社」の過去1年の資金調達額は、前年の280億ドルを達成した。「エマージング50社」はこの1年で10億ドルの調達である。これはフィンテック市場への資本投資が急速に進んでいることを現している。
地域別ではEMEA(欧州・中東・アフリカ)が18ヶ国、アジア圏が11ヶ国、アメリカ圏が7ヶ国とバランスのとれた構成といえるだろう。
2017年1社のみのランクインだった日本からは仮想通貨取引プラットフォーム「Liquid」を提供するQUOINEX、ビギナー向け投資アプリを提供する「Folio」の2社が選ばれた。
今回は世界中のフィンテック企業の中から、東南アジア、インド、アメリカ、アフリカ、中東の5地域を代表する注目すべき5社を紹介する。
資金調達に関するデータは、2018年12月20日時点のクランチベース(CrunchBase)、及公式ページの情報を参照にしている。