本と雑誌のギフトカードである「図書カード」がもらえる株主優待を紹介しよう。プリペイドカードである図書カードは2016年6月に「図書カードNEXT」へ変わり、残高と利用履歴がスマホやパソコンで確認できるようになった。図書カードNEXTは10年間有効であり、残高がなくなるまで何度でも使うことができる。以下、「図書カードNEXT」を「図書カード」と表す。

図書カードは、書店で本や雑誌を買う時に使うことができるのはもちろんのこと、大手家電量販店、大手スーパー、大学生協、TSUTAYAやGEOなどの大手レンタルショップ、ヴィレッジヴァンガード、アニメイトといった店舗で書籍を購入する際に使える。

なお同じ系列店であっても図書カードを使える店舗と使えない店舗がある。図書カードNEXTが使えるかは図書カードNEXTウェブサイトの「取扱店検索」にて調べることができる。以下は、そんな図書カードを株主優待にしている企業だ(必要投資額は12月21日終値をもとにつけている)。

三洋堂書店などを抱える持ち株会社――三洋堂ホールディングス

株主優待,図書カード
(画像=PIXTA)

三洋堂ホールディングス <3058> は、書店チェーンの三洋堂書店や保険ショップの三洋堂 保険サポートの持ち株会社である。三洋堂書店の店舗は、愛知県と岐阜県を中心に、関東から関西まで展開。三洋堂書店では、本や雑誌の販売の他、CD・DVDの販売、DVDなどのレンタル、ゲームや古本の買取・販売などのサービスを行っている。

図書カードをもらうには、100株以上を1年以上継続保有する必要があるので気を付けたい。

【優待内容】図書カード 1,000円分(100株以上を1年以上継続保有の条件あり)
【権利確定月】3月末日、9月末日
【必要投資金額】10万1000円
【優待利回り】2.0%

「100人乗っても大丈夫」――稲葉製作所

稲葉製作所は <3421> 、「やっぱりイナバ、100人乗っても大丈夫!」のCMでお馴染みの物置の製造販売を行っている会社だ。物置以外にも、クルマのガレージ、机、チェアをはじめ、防災キャビネットなど、地震、防災対策品なども取り扱っている。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】7月末日
【必要投資金額】14万4400円
【優待利回り】0.7%

金融機関などにITシステムを提供――情報企画

情報企画 <3712> は、会計・税務・金融の専門家として、金融機関や一般事業法人へITシステムなどを提供する会社である。決算書リーディングシステムや法人格付けシステムなどの「信用リスク管理関連製品」、融資稟議支援システムや契約書作成支援システムなどの「融資関連製品」、固定資産管理システムや決算業務支援システムなどの「総務・経理関連製品」などを提供している。

優待内容は、4単元(400株)以上を継続して1年以上保有すると、図書カードが5,000円相当の産直品カタログギフトへ変わる。よって、図書カードを欲しい場合は、3単元(300株)以下か1年未満の保有にする必要がある。

【優待内容】図書カード 500円分
【権利確定月】9月末日
【必要投資金額】24万8500円
【優待利回り】0.2%

■介護サポートなどのソフトウェア企業――エヌ・デーソフトウェア

NDソフトウェア <3794> は、介護事業をサポートするソフトウェアをはじめ、障害者福祉向け、医療機関向け、自治体向けなど、様々なソフトウェアやシステムを提供している。例えば、キーボードの代わりに音声で入力できる音声入力支援システムや訪問介護・訪問看護などの管理支援アプリなど多くのソリューションを用意する。今後は、ヘルスケアテックや介護福祉ロボットなどとの連携が期待される。

優待内容は、株式の継続保有で優遇される。1年以上保有すると図書カードが1,000円に、3年以上保有すると1,500円にそれぞれアップグレードされる。

【優待内容】図書カード 500円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】11万7900円
【優待利回り】0.4%(株式継続保有で利回りが上昇する)

全国に展開する予備校――秀英予備校

秀英予備校 <4678> は、北海道から沖縄まで予備校を展開している。小学生から高校生・高卒生に対し、集団授業、ライブ授業や映像授業、個別指導と様々なスタイルで、一人ひとりに最適な勉強方法を提供。まさにこれからの人材を育てる企業といえる。

【優待内容】図書カード 500円分
【権利確定月】3月末日、9月末日
【必要投資金額】4万8400円
【優待利回り】2.0%

北海道を中心とした総合人材サービス――キャリアバンク

キャリアバンク <4834> は北海道を中心とし、転職、人材紹介、人材派遣など総合人材サービスを行っている。個人向けは、派遣、正社員、医療・介護関連、それぞれの求人を検索・応募するサービスを提供。企業向けには、人材紹介、人材派遣以外にも退職予定者・退職者の再就職支援、人材開発の教育・研修などを提供する。近年では、東北地方への拠点の展開や外国人人材活用のサービスなど、積極的な事業展開を行っている。

図書カードは株式1年以上保有で1,000円分から1,500円分へアップグレードされる。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】11月末日
【必要投資金額】9万8000円
【優待利回り】1.0%

図書カードの優待は200株以上の保有――帝国電機製作所

帝国電機製作所 <6333> は、ポンプ、かくはん機など、ポンプとモーターの基礎技術を応用した様々な製品を提供する。それらの製品は、世界の石油化学プラント、ファインケミカル、医薬、食品、原子力発電所、変電所など様々な分野で活躍している。

株主優待の図書カードがもらえるのは200株以上になるので注意が必要となる。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】31万9800円(200株)
【優待利回り】0.3%

空調の開発から販売まで――新晃工業

新晃工業 <6458> は、空調機器などの開発から販売まで行っている会社である。空調機は、高層ビル、病院、学校、食品の製造工場、ハイテク産業のクリーンルームなど、さまざまな建物に採用。冷暖房以外にも、湿度管理、空気清浄など、人と製品の快適な環境を守るために活躍している。

株式保有1年以上になると、優待内容は3,000円相当のカタログギフトに変更される。

【優待内容】図書カード 1,000円分(株式保有期間1年未満のみ)
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】21万800円
【優待利回り】0.5%

印刷のみならずIT、映像、イベントなどを提供――廣済堂

廣済堂 <7868> は、印刷やIT、映像、イベントなどのソリューションを提供する会社である。企業の広告や販促活動、旅行代理店向けのパンフレットやインターネット予約サイト、病院向けの広報支援やWebマーケティングなど、様々なサポートやソリューションを提供している。顧客は、官公庁、自治体、大学などの教育機関、出版社、新聞社、ケーブルテレビ事業会社、美術館・博物館など多岐に渡る。

【優待内容】図書カード 500円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】4万2900円
【優待利回り】1.1%

関東で店舗展開する東武鉄道系スーパー――東武ストア

東武ストア <8274> は、埼玉県、千葉県、東京都に店舗を展開する東武鉄道系のスーパーである。グループ会社には、警備、ビルメンテナンス、清掃などを行う株式会社東武警備サポートもある。

優待内容は、図書カードまたは株主優待券になり、図書カードと株主優待券は交換してもらうこともできる(到着後、返送することで交換が可能)。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】2月末日、8月末日
【必要投資金額】29万5500円
【優待利回り】0.7%

継続保有2年で2000円分アップ――芙蓉総合リース

芙蓉総合リース <8424> は、企業の効率的な設備投資をサポートするファイナンスリース、商業用建物や物流倉庫などの建物リース、自動車のオートリースなどのリースを主なサービスとする会社だ。傘下に国内のリースを中心とした9社と海外5社を持ち、グループ全体で多彩なソリューションを提供している。

優待品は、図書カードまたはカタログギフトから選択する。株式保有継続期間が2年以上になると、3,000円分から5,000円分にアップグレードされる。

【優待内容】図書カード 3,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】76万4000円
【優待利回り】0.4%

総合金融グループ、保有1年で+1000円分に――興銀リース

興銀リース <8425> は、リースなどのファイナンスサービスを中心に提供し、国内外に連結子会社26社・持分法適用関連会社3社を有する総合金融サービスグループである。グローバル展開やM&Aにより事業領域を拡大している。

保有期間1年以上になると、図書カードは4,000円分にアップグレードされる。

【優待内容】図書カード 3,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】28万7600円
【優待利回り】1.0%

名古屋本社の証券会社――丸八証券

丸八証券 <8700> は、名古屋に本社を持つ地域密着の証券会社だ。国内・海外の株式をはじめ、各種投資信託、REIT(リート)などの販売から相続サポートまで行っている。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】14万円
【優待利回り】0.7%

物流の総合企業――カンダホールディングス

カンダグループ <9059> は、物流の総合企業である。出版物や医薬品などの輸配送をはじめとして、引っ越し、機密書類の保管と廃棄、現金の輸配送、物流センターオペレーションなど、物流に関連する様々なサービスを提供している。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】12万円
【優待利回り】0.9%

2月は図書カード、8月はクオカード――セントラル警備保障

セントラル警備保障 <9740> は、警備を主なサービスとして提供する会社である。オフィスや店舗の警備やセキュリティサービス、現金などの輸送警備、従業員の安否確認サービス、集合住宅や高齢者住宅向けのセキュリティサービス、パソコンのデータセキュリティサービスなどを提供。また個人宅向けのホームセキュリティやシニア向けの見守りサービスなどもある。

株主優待は2月と8月が権利確定月になり、2月の優待は図書カードが、8月はQUOカード(1枚500円相当)が送られる。

【優待内容】図書カード 500円分
【権利確定月】2月末日
【必要投資金額】23万8800円
【優待利回り】0.2%(図書カード分のみ)

機械機器の国内外販売――杉本商事

杉本商事 <9932> は機械機器などの国内販売と海外輸出入を行う会社だ。取り扱う商品は、測定機器・工具、計量計測機器、切削工具、工作機械、荷役・運搬機器、油圧・空圧機器、電動・空気動工具、砥石、OA機器など多岐に渡る。

【優待内容】図書カード 1,000円分
【権利確定月】3月末日
【必要投資金額】17万7600円
【優待利回り】0.6%

図書カードをもらえる株主優待を紹介してきた。近年は本や雑誌のネット販売が便利になり、書店から足が遠のいている人もいるだろう。しかし本屋では、今まで考えていなかったような「予期せぬ本」にめぐり合うことがある。図書カードを手に入れたら、書店で本を選ぶ楽しさを再認識してほしい。(松本雄一、ビジネス・金融アドバイザー)