「VPPビジネス」という、耳慣れないビジネスが国内で動き出す見通しとなっている。VPPとは、バーチャルパワープラント(仮想発電所)の略称であり、太陽光発電、エネファーム(家庭用給湯器)、蓄電池、電気自動車(EV)などの分散電源を、IoTを用いて、あたかもひとつの発電所のように運用するシステムである。

IoTで分散電源を一つの発電所のように運用

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(画像=PIXTA、※写真はイメージです。)

システムを通じて、各分散電源からの余剰電力の買取り、省エネ、節電電力の買取り(ネガワット取引)などのサービスをアグリゲーションビジネスあるいは、VPPビジネスと呼ぶ。

すでに動き出しているサービスもあるが、今後、再生可能エネルギーの拡大につれ、VPPビジネスは一段と活発化すると見られる。

新ビジネスの普及には、なお課題が多いものの、VPPは、大規模集中電源を軸とした国内のエネルギー供給構造を大きく転換し、電気料金低下の促進剤になるとも期待されている。

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