モモ,灰色の男,正体
(画像=Thinkstock/GettyImages)

目次

  1. 『モモ』に隠されたメッセージ
  2. 『モモ』ってどんなストーリー?
  3. エンデが語る「2つの異なるお金」
  4. 時間とともに「価値の減るお金」
  5. お金について「考えるチカラ」を養おう

『モモ』に隠されたメッセージ

突然ですが問題です。
不思議な能力を持つ少女が「灰色の男たち」と対決する物語……といえば何でしょうか?

そうです。ドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデの代表作の一つ『モモ』です。子供の頃にワクワクしながら読んだ人も多いのではないでしょうか。

実は、この物語には「お金(貨幣)」についての考え方が隠されているとの説があります。最近はビットコインなどの登場で「お金」の概念そのものが大きく変わろうとしています。

そこで、今回はエンデが考える「お金」の概念を紹介しましょう。お金の持つ根本的な意味を考えることで、投資のヒントが得られるかもしれません。

『モモ』ってどんなストーリー?

まずは『モモ』のストーリーを簡単に振り返りたいと思いますが、未読の人はネタバレになるのでご注意ください。

「人の話に耳を傾けるだけで、話をした人々が自分自身を取り戻せる」そんな不思議な能力を持つモモは、大きな街の古びた円形劇場に住んでいました。

序盤はモモと街の人々の平穏な生活が描かれるのですが、ある日、時間貯蓄銀行を名乗る「灰色の男たち」が現われます。灰色の男たちは時間貯蓄銀行に「時間を預ける」と利子が付いて人生の何倍という時間を持つことができるというのです。

灰色の男たちの勧められるままに、人々は時間貯蓄銀行に「時間を預ける」のですが、なぜかかえって余裕のない生活になり、やがては人生の意味までも失ってしまいます。

それもそのはず、灰色の男たちの正体は人々から時間を奪う「時間泥棒」だったのです。

真相を知ったモモは、盗まれた時間を取り戻すため、亀のカシオペイアとともに灰色の男たちに戦いを挑みます。

ちなみに、ミヒャエル・エンデの作品は『モモ』のほかに『はてしない物語』なども有名ですね。日本でも人気の高い児童文学作家で、長野県の黒姫童話館にはエンデの資料が数多く展示されています。また、エンデの奥さんは日本人(翻訳者の佐藤真理子さん)ということでも知られていますね。

エンデが語る「2つの異なるお金」