投資力を高めるためには、経験と知識が必要だ。経験を積む方法は実際に市場で取引してみる以外にないが、知識はさまざまなメディアから取得することが可能である。

ただし、残念ながらウェブサイトでも書籍でも正しいとは言い難い知識も氾濫しているため、定評のある正しい知識を選別することが必要となってくる。ここでは投資の力を高めるための投資の名著を紹介したい。初心者から投資をある程度経験している上級者まで、幅広く読めるようなラインナップとなっている。

投資の名著
(写真=PIXTA)

(1)利益を残すためにはリスクコントロールが重要

投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識

著者:ハワード・マークス
出版社:日本経済新聞出版社

初心者から上級者まで、幅広い範囲の投資家にお勧めの1冊。

賢い投資家とは、リスクを限定してリターンを最大化する投資家のことだ。特に初心者投資家に見られるミスのひとつとして、リターンを求めるがゆえにリスクをほとんど考慮せずに取引してしまうというものがある。しかし本書を読むことで、利益を残すためにはリスクコントロールが重要だとわかるはずだ。

(2)取引量が心理面に与える影響

タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門

著者:バン・K・タープ
出版社:パンローリング

やや初心者向けの1冊と言えるだろう。

株取引において重要なのは、株をどれだけ買うかという問題だ。実際に投資をしてみるとわかるが、同じ値動きをしていても、自分の許容範囲を超える株を買っている場合には心理的な圧力がかかり、その後の投資行動に悪い影響を与えることがある。

この問題はポジションサイジング問題というのだが、どれくらいの量を取引するかが心理面に与える影響を詳細に解説している。

(3)常に一定の心理状態を保ったトレードを

ゾーン 相場心理学入門

著者:マーク・ダグラス
出版社:パンローリング

初心者から上級者まで読んで欲しい1冊。

メンタルの強さはスポーツの世界では重要だと言われているが、それは投資の世界でも同じだ。投資において長期的な成功をものにするためには、1度のトレードで一喜一憂するのではなく、常に一定の心理状態を保ってトレードを続けていくことが大切だ。

(4)成長株投資の具体的な方法を学びたい投資家向け

ミネルヴィニの成長株投資法

著者:マーク・ミネルヴィニ
出版社:パンローリング

同じく初心者から上級者向けの書籍となる。
成長株は事業内容が飽和状態にある中でも、業績と株価を上げていくものだ。割安株とは違い、たとえ株価が業績に対して割高だったとしても、今後の成長が見込める場合には狙い目の株として購入するのが成長株投資だ。本書ではその成長株投資について、具体的な方法を知ることができる。

(5)株式市場の「裏側」を知ることのできる良書

著者:ジェシー・スタイン
出版社:パンローリング

ある程度、基本を学んでから手に取って欲しい、やや上級者向けの1冊だ。

株式投資を始めてしばらくすると、どうしてそんな動きをするのかという疑問が生じることがある。例えば、優良企業が良い業績を発表したのに株価が下落したり、業績が良好な企業の株式に急に株価格下げの悪いニュースが生じたりすることなどが、そうした疑問の契機となる。本書はそんな株式市場の裏側を知ることのできる良書だ。