子どもが成長するまでの間に、万一のことがあったり病気になった場合のことを考えたことはあるでしょうか。子育て世代は、こうした場合の備えについて、しっかりと考える必要があります。しかし、保険にはさまざまな種類があるため、どの保険に加入すればいいのか、どのように組み合わせて加入すればいいのか迷うことも多いでしょう。

今回は子育て世代が保険を選ぶ際に知っておきたいポイントについて解説します。

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(写真=ESB Professional/Shutterstock.com)

必要保障額とは?

子どもが生まれるとその分生活費も増えますし、当然のように教育費も発生します。ただ責任が増すから、というだけではなく、病気、けがなどになっても困ることがないように備える意味で保険に加入します。

保険に入る際には、まずは自分に必要な保障はどれくらいかを見積もる必要があります。例えば、死亡保障を考える場合、万一の場合に残された家族の生活費はどのくらいか見積もります。そこから、遺族年金や児童手当などの公的な保障や預貯金で賄える部分を差し引いた金額を考え、保険に加入して備えるということになります。これを、必要保障額といいます。

子どもが生まれた直後に必要保障額が一番多くなるため、子どもが生まれたら、なるべく早く保険を見直す必要があります。

子育て世代に必要な保険は?

死亡保障について保険で備える場合には、終身保険で最低限のお葬式代程度を確保し、子どもが成長するまでの高額な保障については数千万円の定期保険に加入するというのが一般的でした。しかし、最近は、定期保険よりもコストを抑えられる「収入保障保険」に加入する人も増えています。

収入保障保険とは、万一のときに、残された遺族が毎月決まった額を受け取ることができる保険です。保険期間は、60歳や65歳までと指定して加入しますが、保険期間が終わりに近づくにつれて、受け取る保険金の総額が少なくなる仕組みになっています。そのため、一般的に定期保険に加入するよりも低コストで済みます。

子どもが成長するにつれて、必要保障額は徐々に減っていきますので、収入保障保険は、子育て世代に合っている保険といえるでしょう。

子育て世代の保険の組み合わせ方は?

子育て世代が、一番確保しておきたいのが死亡保障です。終身保険と収入保障保険を組み合わせて加入すると良いでしょう。

医療保障については、医療保険やがん保険に加入して備えましょう。突然の病気や事故で入院が必要となると、差額ベッド代が発生することもありますし、何かと出費がかさみ預貯金が不足しがちな子育て世代にはダメージが大きいものです。また、共働きの場合には、ベビーシッター代や家事代行などにお金を払って対応しなければ家庭が回らないということも考えられます。夫婦それぞれ、加入を検討しましょう。また、一般的に持病があると保険加入も難しくなってきます。比較的健康である若いうちに加入を検討することが大切です。

学資保険(子ども保険)は、親が万一の場合にも保険金を受け取ることができ、安心して教育費を用意できるというメリットがあります。最近では「低解約返戻金型終身保険」を、学資の準備にも使えるとして利用する方も増えています。子どもの教育費は貯蓄で用意する方法もありますが、その場合は万一の場合に備えて死亡保障に上乗せが必要です。

子育て世代の保険の選び方の注意点

子どもの誕生を機に、今までの保険を解約して入りなおすという場合には、先に解約をせず必ず新しい保険の保障が開始されてから解約するようにしましょう。また、2人目、3人目と子どもの数が増えた場合には、再度見直しが必要になってきます。いざというときに保険が役立つよう、保険の内容をよく確認し、必要な保障は何かを十分に検討して選ぶことが大切です。悩んだら専門家に相談してみましょう。(提供:保険見直しonline


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