2018年2月20日11時過ぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週からの予想通り、米ドル/円は大幅に下落した。16日(金)に105.55円付近の安値をつけ、さすがにそこは米国の3連休前だったこともあり、買い戻しは入ったものの、その後、なかなか107円台まで戻れずにいる。昨日19日(月)から、106.70円台でガチガチに止められており、106.80円台すらつけられない状況が継続している。

マーケットは若干ショート目に傾くため、ショートカバーは出るものの、それでも大きなトレンドに変化はなさそうだ。今週の米ドル/円は、マックス上がったとしても、107.80円くらいまでで108円は届かないだろう。また下がったときに105.50円が割れるようだと、もしかしたら103円台くらいまで下落していく可能性がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の予想レンジとしては、ワイドだと103.50~107.80円。しかし、もし下が105.55円もつかないようなら、非常に狭いレンジとなり、下落最中の中断持ち合いとなるのかも知れないし、何か材料があって下に突っ込んでいくのかも知れない。ただ、現在の流れでは買いから入りづらいので、売りで臨みたい。

具体的には、売りから入って、買い戻しで利食う際、例えば2/3だけ利食って少し残し、戻ったらさらに売り増しをして下落に備えるという戦略が得策だろう。ショートを持ちっぱなしの状態だと、いきなり戻されるとやられてしまうリスクが高い。そのため、利がのった際、確実に益出しをしながら、少額でも良いコストのショートを持っていれば、どんなレベルでもトータルでみるとアベレージは今よりも上となりそうなだけでなく、やめて逃げることも可能。これをやることによって、ブレイクイーブンがはっきりとわかるだろう。

全部を利食ってしまうと、今度はなかなか手が出せなくなってしまうリスクがある。そのため、ショートを持ちながら、一部分の利食いをして、ダウントレンドを取っていくという形で下落に追随していきたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。