共働きの世帯が増え、これからのライフプランに関しても2人で協力しながら考えていく必要が高まっています。特に夫・妻の2人が働いてる時は意識しづらいものですが、定年退職後は収入が減少するため、それからライフプランを立てようとしてもできることが限られます。そこで、今回は今から身につけておきたい老後のためのお金の管理方法を紹介します。
ライフプランはなぜ必要なのか
夫婦で使えるお金が有限である以上、収入の変化や、やりたいこと、またそれにかかる支出の額や時期をライフプランとして考えておくことが大切です。収入面では、転職や独立の可能性など、支出面では住宅や車の購入、出産や子どもの進学、老後の生活水準などを見据えておけば、数年後に何をすれば良いのか、いつ家計が厳しくなるのかなどが見えてきます。
ライフプランを立てておけば、今は毎月の収支が赤字だったとしても、何年後には貯金ができるなどの目処が立てられますし、家計に余裕があるときも無駄遣いをしなくなります。
夫婦にとって必要なものがわかるということは、逆にいうと必要ないものもわかるということです。漫然と生活していると、必要ないものにまでついついお金を使ってしまいがちですが、ライフプランという軸があれば、必要なもの・不要なものが判断しやすくなり、目標に向かってお金を管理しやすくなるでしょう。
3大支出を見据えたライフプランを検討すべき
人生の3大支出といわれる住宅資金、教育資金、老後資金はライフプランを考える際に最も重要な項目です。これらは金額が大きく、必要になる時期がほぼ決まっていて、準備に失敗ができないという共通点があります。
住宅資金、教育資金、老後資金と、必要になる順に具体的なイメージを持つことが大事です。まず、住宅は賃貸か持ち家か、持ち家にするならローンはいくらで何年程度かなどを大まかに見通します。次に、子どもの入学時期や大学卒業年などを書き出します。その際、私立も選択肢か、自宅から通学するかなども考えておきましょう。
そうすると、老後資金をいつから本格的に貯め始めるのがよいのか見えてきます。また、夫婦でやりたいことがある場合、いつやるのが良いかなど、その他のイベントに適した時期も把握しやすくなります。
夫婦におすすめのお金の管理方法
ライフプランが大切なことはすでに紹介しましたが、その実現のために大切なことがあります。それは、夫婦の財布を1つにし、管理は2人ですることです。
お互いが生活費を出し、残りを自由にする管理方法だと、子どもがいないときはうまくいくかもしれませんが、一方が貯蓄よりも支出にお金を回しがちだと不公平感がつきまといますし、出産・育児休暇中などで妻の収入が下がった場合や、子どもが増えた場合の教育費など、ライフイベント発生時やライフプラン変更時に対応するのが難しくなります。できるだけ早い時期に、夫婦の財布は1つにしましょう。
また、共働きであれば、お金の管理を1人に任せきりにしないことも大切です。すべてを2人で決める必要はありませんが、一方が家計に無関心にならないよう、得意分野や関わりたい役割などによって分担しましょう。例えば、夫が住宅資金や運用・投資などを担当し、妻が食費や教育費、レジャー費などを担当するのもよいでしょう。
これらはお互いが納得できるように分担することが肝心です。また、信頼することは大切ですが、お互いの担当分野にノータッチにならないように、数ヵ月に1回程度、夫婦でお金について話し合えるとさらに理想的です。
ライフプランを決めるのは夫婦2人で
少子高齢化による年金受給額の減少懸念や雇用の不安定さなどから、老後への不安はますます大きくなっています。お金に関する情報はあふれていますが、世の中で言われている「家は賃貸がいい」や「子どもにかかる費用は1人1,000万円」などといった情報は、目安にすぎません。実際に方針を決めるのは夫婦2人です。
ぜひ自分たちが人生の主役であることを思い出し、お互いがやりたいことを見つめ、それぞれに合った方法でお金と付き合ってみてください。 (提供:マネーLife Style)
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