シンカー:日本経済分析の指針となる、3年から5年程度の長期のビューをまとめた。

SG証券・会田氏の分析
(画像=PIXTA)

潜在成長率が上昇し、アベノミクスとともに、構造的な回復が進行しつつある。

労働投入量の寄与がバブル期以来のプラスに改善した。完全雇用と需要超過の中で投資活動が強くなり、生産性が上昇し、成長率が持続的に強くなる好循環が生まれる。

景気拡大の初期はインプット、後期には生産性で、潜在成長率は上昇していく。

まだ好循環には入っていない景気拡大の初期にあり、政策を拙速に引き締めてはいけない。

図)内閣府の潜在成長率の推計

内閣府の潜在成長率の推計
(画像=内閣府、SG)

図)潜在成長率の寄与度

内閣府の潜在成長率の寄与度
(画像=内閣府、SG)

ソシエテ・ジェネラル証券株式会社 調査部
チーフエコノミスト
会田卓司