最近ではアジアを中心に海外赴任も多くなってきている。また、子どもが海外の大学に留学するなど、日本からお金を送る機会も増えている。しかし、海外にお金を送金するには予想以上にお金が掛かる。この手数料をおさえる方法はないのだろうか。

銀行を利用して海外送金する場合の流れ

為替送金,トランスファーワイズ
(画像=PixieMe / shutterstock.com)

銀行を利用して海外に送金する場合の流れを、送金銀行を「A銀行」、受取人の銀行を「B銀行」として見てみよう。まず、依頼人が送る側のA銀行に送金額を支払う。A銀行は、円を送金先の通貨に両替し、受取人の取引銀行であるB銀行にA銀行の預金口座がある場合には、B銀行のAの預金口座に送金し、その口座から受取人の口座に振り込むことになる。

このとき、A銀行に対して①送金手数料と②為替手数料が発生する。また、B銀行に対する③受取手数料も発生する。なお、A銀行は世界中の銀行に預金口座を持っているわけではないので、A銀行が預金口座をもっていない銀行に送金する場合、A銀行が預金口座をもっている銀行に中継を依頼し、送金することになる。この場合、さらに④中継手数料が発生する。

【発生する手数料】
①送金手数料
②為替手数料
③受取手数料
④中継手数料

①の送金手数料は、数百円台〜数千円台後半と金融機関によって幅がある。②の為替手数料は1ドル1円程度と考えると、送金額が多くなればなるほど高くなる。③の受取手数料は、受取先の銀行によって異なるが、10ドルから20ドル程度のところが多い。④の中継手数料も銀行によるが、概ね1000円〜2500円程度である。

このように海外送金にはいろいろな手数料が発生するので、例えば50万円の送金を考えた時に、①送金手数料が2500円、②為替手数料が1ドル1円で、為替レートが100円だとすると為替手数料が5000円、③受取手数料が1000円、④中継手数料が2000円として、合計1万500円も掛かることになる。海外送金手数料を安くする方法を以下で見ていこう。