金曜日の海外時間には、米長期金利が上昇したことからドル円は一時2月21日以来の水準まで上昇しましたが、日経平均先物が下落したことから反落しました。週末に北朝鮮が核実験の停止と実験施設の廃棄を表明したことから週明けの東京時間早朝から円売りが強まっています。
今後の見通し
金曜日には米長期金利が上昇してドル買いが強まる中、ドル円は2月21日以来の水準まで上昇しました。さらに週末に北朝鮮が「核実験やICBM実験を直ちに停止し、同国北部の核実験施設を廃棄する」と報じられたことから週明けの東京時間早朝から円売りが強まって、金曜日の高値を更新しています。108円近辺は、1月、2月に何度か止められているところなので、ここからの上昇するとしても緩慢なものとなる可能性が高いと考えられ、ドル買いポジションは利食いを考えるべきではないでしょうか。
ポンド買い円売りポジション
注目していたポンド円ですが金曜日にも一段安となって150.70円付近まで下落幅を拡大しました。150.80円付近がポイントと考えていたことからそこでポンド買い、円売りのポジションを作りました。損切りラインは150.30円割れです。利食いの目標は152円台です。
海外時間からの流れ
欧州時間序盤から、特段の材料はありませんでしたが対ユーロなどを中心にドル買いが優勢となって、ドル円は107.70円付近まで上昇し、ユーロドルは1.2290台まで、ユーロ円も132.30円台まで下落しました。その後一旦ドルが売り戻されてドル円は107.50円台まで下落し、ユーロドルは 1.2310台まで上昇しました。
NY時間にはいると、米長期金利が上昇を始めドル買いが強まって、ドル円は107.80円台まで上昇し、ユーロドルは1.2260台まで下落しました。その後「CB当局者らは、債券購入プログラムを終了させる手順について、7月金融政策決定会合まで発表を待てると考えている」と報じられると、ユーロ売りが強まって、ユーロドルは1.2250付近まで、ユーロ円は132.00円台まで下落しましたが、ユーロドルはすぐに反発して1.2300付近まで上昇しました。この間ドル円は日経平均先物が下落したこともあって107.50円付近まで反落しています。
週明けの東京時間早朝には、週末に北朝鮮が「核実験やICBM実験を直ちに停止する」としたこともあって円売りが優勢となって、ドル円は金曜日の高値を上回って107.90円近くまで上昇しています。
今日の予定
今日の海外時間には独/ユーロ圏・4月製造業/サービス業PMI、米・3月中古住宅販売件数の発表があるほか、クーレ・ECB理事、ポロズ・加中銀(BOC)総裁の講演が予定されています。
(提供:FXプライムbyGMO)
高野やすのり
慶應義塾大学卒。チェース・マンハッタン銀行(現J.P.モルガン・チェース銀行)、スイス・ユニオン銀行(現UBS銀行)などでインターバンクディーラー業務等に従事。現、(株)FXプライムbyGMOお客様コンサルタント。Twitterでも情報発信中 高野やすのり@takano_fxp